浦和・石栗建フィジカルC 選手の体調管理は中断期間の「責任」

[ 2020年5月10日 05:30 ]

再開を待つJな人々

浦和の石栗コーチ(提供・浦和レッズ)
Photo By 提供写真

 フィジカルコーチもまた、先の見えない再開案に翻ろうされる一人だ。活動自粛の期間は1カ月以上を経過。この間、浦和の石栗建コーチ(48)は筋力、体幹など自宅で可能な5種類のトレーニング動画を作成し、選手に公開した。「アスリートとして最低限、維持してほしいものをガイドとして提示しています」

 先月末からはテレビ電話アプリで選手全員をつなぐ全体トレーニングも導入。画面を通しても全員に目が届くよう選手を5人ずつに分け、おのおの、1人のコーチが見守る。試行錯誤が続くが「次に何か起きた時、この経験値が生かされるのでは」と前向きだ。例えば、オフ期間のメニュー提示など既に応用も考え始めている。

 石栗コーチは筑波大時代、大槻監督と最終ラインを組む一方、ゼミでスポーツ医学を学び大学院にも進学した。卒業後は各クラブでフィジカルコーチを歴任し、2年前に指導者S級ライセンスも取得。今はオンライン上の格闘が続くが、サッカーという専門性の中にフィットネスを総合的に落とし込むことを専門領域としている。

 1試合を消化後、中断した未曽有のシーズン。開幕前のキャンプで鍛え上げた「貯金」を維持するのも困難な状況だ。「一度、開幕しているのでコンディションの落ち幅を抑えることが主になります」。筋力はある程度、維持できても持久力は練習量が不足するほど、落ち幅が増すという。当然、戦術練習も遠ざかったままだ。

 Jリーグでは練習再開後の準備期間を「4週間」は設ける見通し。石栗コーチは「再開した時に中断期間の準備が問われる。そこは責任を持ってやりたいです」。本来なら再開日から逆算して調整を進めるが、日程は未定。個々の体調もウェブ上で管理しながら再開の日を待つ。

 ◆石栗 建(いしぐり・たつる)1971年(昭46)10月16日生まれ、新潟市出身の48歳。筑波大時代はDF。98年にV川崎(現J2東京V)ユースで指導者としてキャリアをスタート。その後は札幌、東京V、清水などでフィジカルコーチを歴任し、13年から浦和ユースのコーチ、19年にトップチームのフィジカルコーチに就任。

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