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鹿島、5連勝で首位ターン!J1初のリーグ前半アウェー全勝

[ 2017年7月6日 05:30 ]

明治安田生命J1第13節   鹿島1―0G大阪 ( 2017年7月5日    吹田S )

後半10分、鹿島・遠藤(右から2人目)が先制ゴールを決めイレブンから祝福される(左から)中村、ペドロ ジュニオール、右端・金崎
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 ACLの影響で未消化だったJ1の2試合が行われ、鹿島が1―0でG大阪を下し、首位に立った。後半10分にMF遠藤康(29)の先制ゴールで奪ったリードを守り切り、リーグ戦5連勝。勝ち点36でC大阪をかわし、前半戦の首位ターンを決めた。

 技ありの先制ゴールだった。後半10分。遠藤がゴール右でスルーパスに抜け出すと、角度のない位置から左足の爪先でボールを浮かせた。マーク2人を引きつけ、中の味方はフリー。折り返す選択肢もあったが「興味本位で狙ってみよう」とゴール右上に決めた。ヒーローは「誰が入れるかよりも、チームが勝ったことが大事」と控えめに喜んだ。

 攻守の切り替えを早くして優位に立ち、前半戦の首位ターンを決めた。大岩監督は5月31日の就任後、昨季の天皇杯の映像を選手に見せた。チームが左サイドでボールを取られた時に、瞬時の判断で反対の右サイドから中に絞った遠藤が奪い返したシーンだった。指揮官は「取られた瞬間に守備をする」ことの大切さを訴え続けてきた。その象徴だった遠藤は5月には左大腿二頭筋筋損傷で離脱。リーグ戦6試合ぶりに先発した一戦で真価を発揮した。

 J1初の記録とともに首位浮上だ。Jリーグが90分間で決着をつける方式に変わった03年以降、リーグ前半のアウェー戦を全て白星で折り返したのは今回の鹿島が初めてだ。

 だが、チーム内に気の緩みはない。年間王者となった昨季は第1ステージで優勝も、第2ステージは終盤に4連敗と失速して11位に終わった。「今1位でも、最後に1位に立ってないといけない」と遠藤。アウェー全勝で首位ターンを決めたことも「ホームで勝たないとサポーターも納得できない」に意に介していなかった。目指すところは高い。だからこそ、満足感とは無縁だった。

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2017年7月6日のニュース