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香川離脱に負傷者続々…不安抱えテヘランへ ハリル監督弱音も

[ 2017年6月9日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   イラク―日本 ( 2017年6月13日    イラン・テヘラン )

イランへ出発するハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本代表はシリア戦から一夜明けた8日、W杯アジア最終予選イラク戦(13日、テヘラン)に向けて都内で練習を再開した。左肩関節前方脱臼が判明したMF香川真司(28)の離脱が決定。さらにDF吉田麻也(28)が腰の張り、DF酒井宏樹(27)が右膝痛、MF山口蛍(26)が右すね打撲で練習を回避するなど負傷者が続出。不安を抱えたまま、夜には決戦の地テヘランに向かった。

 まさに満身創痍(そうい)。ハリルジャパンに負傷者が続出した。シリア戦で左肩を脱臼した香川の離脱が決定。だが肉体に傷を抱えるのは香川だけではなかった。吉田が腰の張り、酒井宏が右膝痛を訴えた。また山口はシリア戦で右すねを打撲。主力勢が相次いで8日の練習を回避した。

 W杯最終予選イラク戦を前に垂れ込める暗雲。1―1と低調に終わったシリア戦後には、ハリルホジッチ監督も珍しく弱音を漏らしたという。前夜、宿舎で西野技術委員長と食事した際、試合内容を反省。「シリアは予想以上だった。相手のフィジカル、モチベーションとも強く、自分たちがやろうとしていることができなかった。コンディションにも差があり、うまくいくはずのグループでの仕事もできなかった」と振り返るなど、弱気な発言を繰り返したという。先月28日から欧州組によるミニ合宿を実施したが、万全を期したはずのコンディショニングにも“計算違い”を認めるしかなかった。

 日本代表は9日、テヘランに入る。7日には市内で大規模な同時多発テロが発生。日本協会はテヘランに渡航する観戦者に対し、イランの日本大使館による情報を基に、公式サイトや旅行会社を通じて安全確保を呼びかけた。外務省もテロへの警戒が必要だとして、人混みを避けるなどの対応を促している。現地入りしたスタッフからは安全との報告が届いているが、緊張は高まる一方だ。

 続出する負傷者に加え、テロの脅威。指揮官の不安材料は尽きない。

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