×

【鈴木啓太の視点】KLMの美しい連動から生まれた決勝ゴール

[ 2016年4月25日 08:38 ]

浦和の決勝点は前線の3人、李(左)と興梠(右)と武藤の動きの美しさから生まれた

 浦和の決勝点は前線3人の動きの素晴らしさが生んだものだった。右から森脇が精度の高いクロスを入れて、李忠成―武藤とつないだ。パスも良かったが、ボールを持っていない興梠が武藤のシュートコースを空けるように相手を引っ張る動きだしをしたから決まったゴールだった。こういうことができるのが浦和の強さだろう。

 浦和は立ち上がりからプレッシャーをしっかりかけていたし、相手ボールになってもすぐに取り返していた。全体のポジショニングがよく、川崎Fの“逃げどころ”をうまく封じていた。前半30分ぐらいから川崎Fが守備を固めてショートカウンターを狙ってきたが、遠藤がうまく対処した。ACLでオーストラリアに遠征した疲れもあまり見られず、過密日程や長距離移動などを乗り越えて、選手が強くなっているといっていいだろう。

 首位に立ったが、ここで大事なことは自信を深めること。コンディションもいいし、やっているサッカーの質も高くなっている。あとは守備を固めて攻めてこないチームと対戦する時に慌てないことだと思う。 (元日本代表DF)

続きを表示

2016年4月25日のニュース