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【J1記者推し】磐田・小川航基「大物の風格」前田&高原の後継者

[ 2016年2月10日 13:50 ]

磐田の大物ルーキーFW小川

 磐田の大物ルーキー・小川航が3季ぶりのJ1を戦う名門でチャンスをつかむ。1メートル83の高さに技術を兼ね備えたFWは、桐光学園(神奈川)のエースとして臨んだ全国選手権で2戦4発を挙げて注目を浴びた。

 飛躍の要因は“声”だ。サイド攻撃を多用するU―18日本代表では、自身の特長を理解してもらうため「(仲間に)うるさいくらい要求した」。苦手だったクロスからの得点が増え「多彩なバリエーションで得点できるのが自分の強み」と成長を実感する。

 メンタルもプロ向きだ。全国選手権の3回戦、青森山田戦ではPKを2度失敗して8強を逃したものの、「(PKは)トラウマにはならない。これからもPKを蹴って、(思いを)払拭(ふっしょく)したい」ときっぱり言った。磐田の春季キャンプでも“ずぶとさ”を発揮。食事の席では一回り以上も離れた先輩や、外国人選手のテーブルにも堂々と入っていく。名波監督からは「1年目でなかなかあそこに座れない。ハートは強いし、年齢やキャリアを気にしない性格。大物の風格はある」との評価を得た。

 背番号は18。かつてエース前田(現FC東京)が背負った番号を受け継いだ。「伝統のある番号だし、ありがたい」と感謝しつつ、「磐田には前田さん、高原さんら日本を代表するストライカーがいた。その選手を超えたい気持ちでやる」と強気に宣言している。

 基本布陣4―2―3―1の1トップには、昨季J2得点王の元イングランド代表FWジェイが君臨。開幕メンバー入りを目指す小川航にとっては高い壁となる。「プレッシャーは感じないタイプ。期待通りではなく、期待以上の活躍をしたい」。東京五輪世代の18歳が、サックスブルー軍団復活を印象づける。

 ◆小川 航基(おがわ・こうき)1997年(平9)8月8日、横浜市出身の18歳。4歳上の兄の影響で幼稚園からサッカーを始め、横浜港北SC、大豆戸FCを経て桐光学園へ入学。全国高校選手権は13、15年度大会に出場する。3年春から主将に就任。家族は両親と兄。1メートル83、75キロ。血液型O。

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2016年2月10日のニュース