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乾 リーガ鮮烈デビュー!初陣アシストに地元紙「魔法」と絶賛

[ 2015年9月25日 05:30 ]

エイバルに今季加入したMF乾貴士

リーガ・エスパニョーラ エイバル2―2レバンテ

(9月23日)
 エイバルに今季加入したMF乾貴士(27)が23日、敵地のレバンテ戦でデビューを果たし、チームの2点目をアシストした。2―2と引き分けた中、地元メディアは乾を絶賛。日本代表からは3月の親善試合以来、遠ざかっているが、復帰へ向けてアピールした。バルセロナは敵地でセルタに1―4で大敗。開幕からの連勝が4で止まり、首位から5位に転落した。

 RマドリードのC・ロナウド、バルセロナのメッシ…。スーパースターと対戦してきた相手守備陣も、乾のドリブルに翻弄(ほんろう)された。後半3分、左サイドのボルハからパスを受け、トップスピードで駆け上がる。ゴール前に到達すると、左足でクロスを上げる動きでフェイント。ついてきたDFはつられて尻もちをついた。そして、走り込んできたボルハに右足アウトサイドでラストパス。得点者は押し込むだけだった。

 「ラッキーだった」と謙遜したが、完全に乾が生んだ得点だった。 

 今季からエイバルに加入。開幕から4試合は出番がなかったが、ようやく出番が回ってきた。子供の頃からの夢だったというスペインリーグ。「先発入りを発表された時はどきどきしたが、うれしかった」と新天地での初戦に臨み、開始から激しく動き回った。「公式戦で45分以上出たのは久しぶり。前半から飛ばし過ぎて(脚が)つってしまった」と打ち明けた。

 チームは後半ロスタイムに追い付かれたが、メンディリバル監督は、乾について「期待通り。ボールさばきも良かった」と評価。24日のマルカ紙(電子版)は「乾はデビューで日本の魔法を使った」という見出しで紹介。「とても質の高いドリブルで2度もペナルティーエリア内でマーカーを座らせた」と絶賛した。

 チーム内での競争も激しい中、定位置獲得への一歩となった。それでも乾は「まずは献身的にやることを求められるが、その中で結果を出していきたい」と気を引き締める。攻撃的MFとして試合に出て、結果を出し続けることが、日本代表復帰にもつながる。

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2015年9月25日のニュース