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なでしこ決勝へ“イングランドの壁”高さ、速さ、パワーも驚威

[ 2015年6月29日 08:15 ]

カナダを撃破して準決勝進出を決め、喜ぶイングランドイレブン(AP)

女子W杯準々決勝 イングランド2―1カナダ

(6月28日 バンクーバー)
 なでしこの準決勝の相手はイングランドに決まった。5万4000人の大観衆の前で地元カナダを撃破。サンプソン監督は「日本はよく知っているし、前回王者。これからプランを立て、決勝に進みたい」と強調した。

 日本とは通算2勝2分けで、前回大会1次リーグでは2―0と快勝して大会を制したチームに唯一の土をつけた。伝統のロングパスと当たりの強さを生かすのが基本的な戦い方。この日は1―0の前半14分にFKから1メートル72のDFブロンズが頭で決めた。準々決勝の先発平均身長は1メートル69・9と日本の1メートル63・5を6・4センチも上回り、スポニチ本紙なでしこ評論を担当する元女子日本代表の宮本ともみさんは「イングランドは速くて体格が良くパワーもある」と指摘した。

 前線からのプレスも武器。前半11分の先制点は中盤でMFチャップマンが激しい当たりで相手選手に最終ラインへのバックパスを誘発。さらにテイラーがプレッシャーをかけて相手ミスからボールを奪い、得点につなげた。宮本さんは「日本はイングランドに前回大会で負けて“嫌だな”と印象が残っているはず。ポイントは自分たちのサッカーを貫けるか」と精神面を勝負の鍵に挙げた。
 
 ▽11年W杯ドイツ大会1次リーグ第3戦イングランド2―0日本 前半15分にイングランドが得意のロングボールから先制。最終ラインからのパスを受けたFW、E・ホワイトがペナルティーエリア外からループシュートを決めた。後半21分にはMFヤンキーがスピードを生かして日本守備陣の裏を突いて追加点。イングランドは勝ち点を7に伸ばしてB組を1位突破。日本は勝ち点6で同組2位となった。

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2015年6月29日のニュース