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36歳澤 W杯猛デモ弾!ノリさんの前でリーグ最年長記録更新

[ 2015年3月29日 05:30 ]

浦和戦の後半、3点目のゴールを決め喜ぶINAC神戸・澤(右)

 INAC神戸のMF澤穂希(36)が、浦和との開幕戦で決勝弾を決めた。2―1の後半45分に左CKを頭でねじ込み、3―2での逆転勝利に貢献した。36歳203日の澤はリーグ戦のフィールドプレーヤー最年長出場記録を樹立するとともに、自信の持つ最年長弾も更新。視察に訪れたなでしこジャパンの佐々木則夫監督(56)にも代表復帰を猛アピールした。

 2―1の後半45分。川澄の左CKに、1メートル70のDF長船にマークされていた澤がニアへ走り込み頭でゴールを奪った。「紅白戦でも同じパターンで得点していた。川澄選手がいいボールをくれたので」と振り返った。

 左CKからニアで決めるのは、11年W杯決勝米国戦の同点弾と同じ。あれから4年、代表招集は見送られても得点感覚は衰えていない。36歳203日でのリーグ戦出場は、高倉麻子(現U―18日本女子代表監督)の36歳195日を塗り替えるフィールドプレーヤー最年長出場記録。自身の持つ最年長弾も更新した。

 澤はコンディション不良を理由に昨年5月のアジア杯を最後に招集を見送られている。その大黒柱抜きで臨んだアルガルベ杯は9位に終わり、W杯連覇へ黄色信号がともった。代表復帰の待望論について、澤は「私自身はコンディションを上げて試合で結果を出せば、先が見えると思っている」と前を向いた。

 佐々木監督はW杯メンバー23人を既に45人に絞り、状態を見極めながらピースを選ぶ方針だ。その指揮官も視察に訪れた一戦での“一発回答”。佐々木監督は「固有名詞は出さないよ」と評価は避けたが、逆転選出へ十分なアピールとなった。

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