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手倉森U22監督 次期監督候補ラウドルップ氏歓迎「好きだったな」

[ 2015年2月9日 05:30 ]

スカパー杯・清水―J2磐田を視察に訪れた手倉森監督(左)

 日本協会が次期日本代表監督の本命候補として元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ氏(50=カタール1部ラフウィヤ監督)をリストアップした件で、A代表コーチを兼務するU―22日本代表の手倉森誠監督(47)が8日、鹿児島市内で取材に応じた。「ユベントスの時にトヨタ杯に来てたよね。好きだったなー」。憧れを交えながらウエルカムな姿勢を強調した。

 85年のユベントス―アルヘンティノス・ジュニアーズ戦(国立)。将軍プラティニとともに躍動するラウドルップの姿は日本のサッカーファンに鮮烈な印象を残した。日本協会では新体制でも手倉森コーチの“続投”は決定済み。アギーレ前監督が前代未聞の八百長疑惑で解任され、世間の視線が厳しい中、手倉森監督はミカエルをもじって「“見返す”ラウドルップだね」と笑わせた。

 後任人事を進める技術委員会では新監督の選定条件に選手、監督としてのW杯、欧州CLの経験を重要視することが判明している。複数の関係者によれば、ラウドルップ氏に関してはイングランドのプレミアリーグで下馬評の高くなかったスウォンジーを率い、パスワークを生かした攻撃サッカーで12~13年のリーグ杯を制するなど戦術、采配への評価が高い。

 また決して魅惑的な部分を追うだけでなく常に「プランB」も準備。戦況次第ではパスをつなぐだけでなくロングボールを多用。相手のセットプレーに対する守備練習なども徹底した。「引き出し」の豊富さも日本代表の指揮官には不可欠な要素だ。先方の意思確認、日程調整がつけば、近日中にも日本協会の霜田技術委員長が契約交渉を開始する。手倉森監督も熱望するラウドルップ氏とのタッグは実現するか。

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