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香川 因縁の“首切り男”黙らせる!9戦ぶりゴールへ意欲

[ 2015年1月20日 05:30 ]

笑顔で練習する香川(右)ら日本代表イレブン

 日本代表は20日、アジア杯1次リーグ最終戦となるヨルダン戦を迎える。19日は試合会場のメルボルン・レクタンギュラースタジアムで公式練習を行い、左インサイドハーフで先発出場が確実なMF香川真司(25=ドルトムント)は、自身にとって9試合ぶりのゴールへ意欲を示した。ヨルダンは前回対戦の際に、首切りポーズで挑発された因縁の相手。屈辱を晴らし、決勝トーナメント進出を手繰り寄せる。

【日本代表メンバー アジア杯日程&結果 D組順位表】

 真っ先にピッチへと現れた。芝の感触を確かめながら、香川がチームメートとボールを蹴り始める。戦いの舞台をメルボルンに移し、練習開始時は気温20度と幾分、涼しさを感じるようになった。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるヨルダン戦。「厳しい相手だと思うけど、自分たちのコンディション、集中力を保って戦えば絶対に勝てると思う」。3連勝での1次リーグ突破を見据え、言葉に力を込めた。

 パレスチナ戦、イラク戦と不発に終わり、国際Aマッチで自身ワーストの8試合連続無得点。まだインサイドハーフという新境地をものにできてはいないが、イラク戦では何度も決定機を迎えたように、徐々に手応えをつかんでいる。「チャンスに絡めてきていることは良いこと。あとはどう決めるかだし、そこは集中力の問題」。今季は所属するドルトムントでも定位置をつかめず苦戦。復調が待たれる中で「1本決められれば、自分の状態は上がってくると思う」と言い切った。

 対するヨルダンには屈辱的な思い出がある。敵地で戦った13年3月26日のW杯アジア最終予選。自身の反撃弾も及ばず1―2で敗れ、香川はガックリと肩を落とした。失意の中でユニホーム交換をせがまれ手渡すと、日本の背番号10を身に着けたMFサイフィがスタンドに向けて得意げに首切りポーズを披露。激しい挑発にザッケローニ監督が激高したように、苦い記憶は選手たちにも残っている。再び相まみえる因縁の相手との一戦。サイフィも先発出場が濃厚とあって、借りを返す絶好の舞台といえる。

 ヨルダン戦は2戦連発中の香川。20日には全豪オープンに出場している錦織圭もメルボルンで初陣を迎える。「昨年からすごく活躍しているし、スポーツ界が盛り上がっている。お互いに勝つことができれば」。面識のあるテニス界のアスリートに刺激を受けながら、自らの奮起も誓った背番号10。9試合ぶりのゴールで、完全復活とともに連覇への道を切り開く。

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