高木俊　プロ初ハットで連敗止めた！！リーグ戦巻き返し誓う

鹿島戦の後半、ハットトリックを達成し、ガッツポーズする清水・高木俊

Ｊ１第２３節 清水４－３鹿島

（8月28日 アイスタ）
　清水はホームで鹿島に４―３で勝利した。序盤に２点を先行されながら、途中出場のＦＷ高木俊幸（２２）の勝ち越し弾を含むプロ初のハットトリックの大活躍などででチームの連敗を２で止めた。

　たまっていたうっ憤を晴らすかのような、鮮やかな活躍だった。途中出場でプロ初のハットトリック。自らのゴールで誕生日を祝った５月２５日の仙台戦以来、約３カ月ぶりのゴール、そしてヒーローインタビュー。お立ち台に上がった高木俊は「ずっと悪い流れだったけど、逆転できたのはチームにとって大きなこと」と安どの表情を浮かべた。

　前節の浦和戦に続き、２試合連続で出はなをくじかれた。キックオフ直後、鹿島ＭＦ遠藤に右サイドを崩され、開始わずか１１秒でＦＷ大迫に先制ゴールを被弾。同６分には、左ＣＫをＤＦ山村に頭で合わせられ、早々と２失点目を喫した。

　ここ２試合、Ｃ大阪戦は前半２３分、浦和戦は前半７分といずれも開始３０分以内に先制され、流れを失って敗れた。だが、この日の清水は違った。前半３１分、ＦＷラドンチッチ（３０）の３試合ぶりの一発でまず１点。前半終了前の４５分には、ラドンチッチの浮き球のパスを高木俊が頭で押し込んで２―２の同点。後半４分にはこの日２点目を決め、３―２と勝ち越した。同２３分、大迫のＰＫで同点に追いつかれたが、同４３分、ＦＷ村田和哉（２４）の右クロスに高木俊が右足を振り抜き、値千金の決勝ゴールを突き刺した。

　この日の試合は「鹿児島デー」として銘打たれた一戦。３得点を挙げた高木俊はゴール賞として鹿児島黒牛肉計３キロをゲットした。「これから巻き返せるように、勝ち点をしっかり取っていきたい」と高木俊。次節は３１日、中２日で大分とのアウェー戦。超過密日程も何の、これ以上ない勢いをつけて敵地へ乗り込む。