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パリSG先勝も…終了間際の失点&イブラ退場で険悪ムード

[ 2013年2月14日 06:00 ]

<バレンシア・パリSG>退場となり、第2戦を欠場することになったパリSGのイブラヒモビッチ

 欧州CL決勝トーナメントが12日に開幕し2試合が行われ、パリSGは敵地でバレンシアを2―1で下して先勝した。決勝Tでの勝利は4強入りした94~95年以来18年ぶりとなったが、終了間際に失点した上にエースのFWズラタン・イブラヒモビッチ(31)が一発退場と、第2戦(3月6日)に向けて課題を残した。

 後味の悪い結末だった。2―0の後半45分に失点し、同ロスタイムにイブラヒモビッチが危険なタックルで一発退場。1点差で逃げ切ったが、主将のMFジャレらが主審に抗議し、選手同士が言い争いとなった。決勝Tで18年ぶりに勝利を挙げたとは思えない雰囲気で、アンチェロッティ監督も「幸せな結末にならなくてはいけないはずだが、最後にそうではなくなった」と嘆いた。

 それでもスター軍団が個の力を見せつけた。敵地でボールの支配率はわずか37%で、エースのイブラヒモビッチが徹底マークされても、カタール王族のオーナーの潤沢な資本で大量補強した他の各国代表がカバーできるのが強み。昨夏に移籍金3000万ユーロ(約37億7000万円)で加入したアルゼンチン代表MFラベッシが、前半10分に右サイドをワンツーで突破して先制点を挙げれば、同じく移籍金4500万ユーロ(約56億6000万円)で加入したブラジル代表MFルーカスが同43分に右サイドを個人技で崩して、アルゼンチン代表FWパストーレの追加点を演出した。

 退場したイブラヒモビッチを3月6日の第2戦で欠くのは痛いが心強いのは1月に加入したベッカムが出場できること。この日はスタンドで観戦し13日からチーム練習に合流。指揮官は「コンディションに問題はなく、われわれの力になってくれるはずだ」とマンチェスターU、Rマドリード、ACミランで欧州CLに100試合以上出場している37歳に大きな期待を寄せた。

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