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カズ風邪でダウン W杯メンバー発表前にまさか

[ 2012年10月19日 06:00 ]

ファンへのサインを終え引き揚げるカズ。少々風邪でつらそう?

 フットサル日本代表の三浦知良(45=J2横浜FC)が18日、体調不良を訴え、名古屋市内で行われた強化合宿の午後の練習を緊急回避した。山口徹チームドクターによれば、風邪の初期症状で37度台の発熱がある状況。現在は宿舎で安静に努めており、復帰時期などは未定。19日のW杯メンバー発表を前にして“主役”がまさかのダウンとなった。

 コートからカズの姿が消えた。順風だったW杯ロードが一転した。名古屋合宿3日目を迎えたこの日、午前中のフィジカルメニューは軽快にこなしたカズだが、その後に38度近い発熱がみられたという。山口ドクターは「風邪の初期症状」と診断。ロドリゴ監督とも協議した結果、午後の練習を回避する苦渋の決断が下され、カズは宿舎にとどまり安静に努めた。

 9月中旬以降、カズは横浜FCとフットサルの二足のわらじを履き、完全無休の強行スケジュールを続けてきた。最後のオフは9月19日までさかのぼり、先週は横浜FCで「かなり激しく練習してきた」という。体調管理に関してはサッカー界でも随一と言っていいほどのストイックさで、45歳の現在も体脂肪率は10%以下をキープするカズだが、その肉体もさすがに悲鳴を上げた格好だ。

 来週はW杯本番に向けた親善試合ブラジル戦(24日、東京)、ウクライナ戦(27日、旭川)が控えるだけに、影響が心配される。戦術練習では日々、劇的な進歩を見せているが、残された時間が少ないのも事実。ロドリゴ監督は「短い合宿中、彼は一日一日を宝のように扱わなければいけない。離脱は残念」と渋い表情を見せた。風邪が長引けば、今後の不安材料となりかねない。

 19日はW杯メンバーが発表される。98年W杯フランス大会直前のスイス合宿中、まさかの落選を経験してから14年。カズの代表入りによる爆発的な注目度から、日本協会は今回、会見場として約100人収容できるアリーナを用意した。関係者によればW杯メンバーに入って「カズ、三浦カズ」と呼ばれるのは確実な状況だが果たして晴れの席に出席できるか。カズの体調回復が待たれる。

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2012年10月19日のニュース