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カズ43歳の決断は…「プレー以外のリスクも考えないとね」

[ 2010年12月10日 15:55 ]

 Jリーグは2010年のシーズンが終わり、移籍など選手の動向が気になる季節を迎えた。リーグ最年長のFW三浦知良(43)=横浜FC=も、移籍か残留かで揺れている一人だ。ブラジルの二つのクラブから獲得の打診があり「自分の方向性を見極めて、しっかり決めたい」と話す。

 今季は出場機会が減ったが、J2最終節の大分戦はフル出場して全盛期を思わせるゴールも奪った。「5分しか試合に出られなくても仕方ないこともあるが、5分しかできないと思われているなら、このクラブに残るのは良くない」

 本当に必要な戦力として計算されているのか。何よりピッチに立つことに強いこだわりを持つ大ベテランは、最終節で地力を見せつけた。岸野監督や強化担当者、オーナーとも話し合いの場を持ち「かなり前向きな話をもらっている。あとの条件はまったく問題ない」。まずは、J1昇格を狙う横浜FCに残ることを最優先に考えているようだ。

 第二の故郷と言えるブラジルでは、古巣でもあるキンゼ・デ・ジャウーやウニオンサンジョアンから声が掛かる。ただ、日系企業スポンサー獲得など、三浦加入による相乗効果への期待も高いようだ。「プレーは自信があるけど、それ以外のリスクも考えないとね」と慎重に相手の意向を見極めようとしている。

 日本で続けるのか、それともブラジルへ渡るのか。“キング”の決断が注目される。

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2010年12月10日のニュース