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バルサ5発でレアル粉砕!クラシコ大勝で奪首

[ 2010年12月1日 06:00 ]

<バルセロナ・Rマドリード>2アシストで勝利に貢献したメッシ

 リーガ・エスパニョーラ第13節の1試合が29日に行われ、バルセロナがホームで行われたレアル・マドリードとのクラシコに5―0で圧勝して首位に浮上した。FWリオネル・メッシ(23)は無得点ながら2アシストで貢献。就任3年目のジョゼップ・グアルディオラ監督(39)はクラシコ5戦全勝とし、今夏のジョゼ・モウリーニョ監督(47)就任後は親善試合も含めて25戦不敗だったレアルに初めて土をつけた。

 勝ち点1差の首位攻防戦。9万8255人の大観衆と世界28カ国から891人もの報道関係者が駆けつける中、バルセロナが大量5得点で今季無敗のレアルを粉砕した。
 「結果よりも内容に誇りを感じる。こんな試合はそうはない。今は喜びに浸りたいね」とグアルディオラ監督は笑った。
 立ち上がりから持ち味が全開だった。前線から休むことなくプレスをかけてボールを奪うと、細かくパスをつないでゴールに迫る。前半10分にメッシ―イニエスタとつなぎ、ゴール前に飛び込んだシャビが先制点。8分後にはパス21本をつなぐ真骨頂の展開からペドロが追加点だ。そして後半10分と13分にメッシが鋭いスルーパスでビジャを走らせて決定的な2点を加え、ロスタイムにジェフレンがダメを押した。
 伝統のクラシコで5点差の大勝は、ロマーリオがホームでハットトリックを記録して5―0で終えた94年1月8日以来17季ぶり。司令塔としてこの試合に出場したグアルディオラ監督は「クライフ監督の時代に勝ったことを思い出す。パスサッカーとカンテラ(下部組織)を重視していくクラブの哲学はあの時代に始まった」と振り返った。
 アルゼンチン代表戦を含めて出場10戦連発だったメッシは無得点に終わったが、交代メンバーも含めて計10人がピッチに立った生え抜きが中心のチームで、エースは歯車としても機能した。大型補強がチームづくりの根幹となっているレアルに対し、連係やチームの熟成であらためて宿敵と差があることを見せつけた指揮官は「われわれのスタイルでレアルに勝ったことがうれしい」と満足げ。生え抜きの1人であるイニエスタも「忘れられない試合になる。レアルが悪かったというよりも、バルサが最初から最後まで素晴らしかった」と誇らしげだった。
 クラブ創設111周年の記念日に哲学を生かした戦いで首位に立った。モウリーニョ監督のレアル入りで話題をさらわれていた王者が、ようやく表舞台で主役を演じた。

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2010年12月1日のニュース