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苦しい岡崎1トップ…“世界を知る男”森本の先発起用を

[ 2010年6月5日 13:20 ]

 W杯直前の強化試合3試合を終えた岡田ジャパン。スポーツニッポン新聞社評論家の川本治氏(58)は、14日のW杯初戦カメルーン戦に向けて、FW森本の先発起用を提言した。

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 岡田監督は「戦える選手と戦えない選手がはっきりした」と話していたが、イングランド戦とコートジボワール戦を見る限りでは、岡崎の1トップでは苦しいと言える。この日も守備に追われる時間が多かったとはいえ、攻撃に絡む場面があまりにも少なすぎた。岡崎を控えに回した場合、森本を先発で起用するのがベストとみる。

 森本は代表での試合経験は少ないが、セリエAで世界の厳しさを肌で感じ取っている。森本がゴール前でヒールパスを出した場面があったが、あの場面で周りが反応できていればチャンスになっていた。そういう意味でも森本の方が可能性が感じられる。岡崎は得点能力があるだけに、逆に試合途中で使った方がいいだろう。

 右MFは本田と中村が起用され、どちらも決定的なチャンスはつくれなかったが、現状では中村の方が優位と言える。本田はイングランド戦と同様に、プレッシャーをかけられるとボールが収まらなかった。一方の中村もミスはあったが、ワンタッチでさばけるのは強みだ。

 アフリカ勢はフィジカルが強いだけに、カメルーン戦は4―2―3―1の布陣よりも中盤を厚くする4―1―4―1の布陣の方が望ましい。W杯ではチャンスはそう多くは訪れない。負けたら終わりというぐらいの意味合いを持つカメルーン戦は、攻守の切り替えの速さで勝負していくしかない。(元ジェフ市原強化部長、スポーツニッポン新聞社評論家)

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2010年6月5日のニュース