韓国　Ｗ杯中継映像の北朝鮮への提供は承認必要

　韓国統一省当局者は１１日、サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会のテレビ中継映像について、韓国から北朝鮮へ提供する際には韓国政府の承認が必要との考えを示した。同当局者は承認について「南北関係の状況などを総合的に検討する」としており、韓国海軍哨戒艦の沈没をめぐり北朝鮮の関与説が強まる中、提供が認められない可能性もある。

　同当局者によると、韓国と北朝鮮でのＷ杯中継権は韓国のＳＢＳテレビが持っており、ＳＢＳはこれまでに２度、北京で北朝鮮側と中継に関する実務接触を行った。しかし、北朝鮮側が無償での提供を要求したため交渉は難航。妥結の見通しや新たな交渉の予定はないという。
　韓国は、前回のドイツ大会では北朝鮮に中継映像を無償提供。衛星の使用料は韓国側が負担した。（共同）