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恐るべき底力に指揮官興奮「献身的な選手ばかりだ」

[ 2009年6月29日 08:39 ]

 【ブラジル3-2米国】ヘディングで勝ち越し点を奪った主将ルシオが、両手の人さし指を宙に突き上げながら顔をくしゃくしゃにして駆けだした。ドゥンガ監督は「献身的な選手ばかりだ。絶対に勝ちたいと全員が思っていた」と劇的な逆転勝利に酔いしれた。

 前半に鋭いクロスからのボレーと、揺さぶりのパスを交えた速攻で2点を先行された。ハーフタイムに、同監督は「位置取りを再確認しよう。早めに点を返してペースを取り戻そう」と声を掛けた。後半は修正し、猛反撃を展開した。
 好連係と波状攻撃が引き出したルイスファビアーノの2得点に、米国のブラッドリー監督は「さすが最高峰のプレーだった」と脱帽した。まずは後方からマイコンのパスを受け、振り向きざまに左足を振り抜いて右隅へ。そして左を突破したカカのクロスからロビーニョが放ったシュートがバーに当たると、瞬時に詰め寄って頭で決めた。
 底力を見せつけて連覇した。大事なのは来年のワールドカップで、準々決勝で敗退した前回大会のように足をすくわれないことだ。大会最優秀選手に輝いたカカは「これで浮かれることはない。来年も周到な準備をして、真の世界一になりたい」と気を引き締めた。

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2009年6月29日のニュース