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フィンケ采配ズバリ!浦和3発初勝利

[ 2009年3月15日 06:00 ]

<浦和・FC東京>後半3分、ゴールを決めた浦和・エジミウソンは喜び爆発

 浦和がホーム開幕戦で今季初白星を挙げた。14日のJ1第2節、埼玉スタジアムに5万802人の観衆を集めてFC東京と対戦。細かくパスをつなぐ新スタイルが機能し、3―1で快勝した。今季就任したフォルカー・フィンケ監督(60)は采配2戦目でJリーグ初勝利を記録。チームは昨季から続いた公式戦の連敗を6で止め、ホームのリーグ戦では昨年8月23日の磐田戦以来、約7カ月ぶりに勝ち点3を手にした。

【J1試合結果


 5万人を超える大観衆を集めた埼玉スタジアムに「We Are Diamonds」の大合唱が響いた。白星を飾った時にだけ歌われる勝利の歌を、フィンケ監督は満足そうな表情で聞き入っていた。「初のホームで結果を残せて良かった。ドイツではドルトムント相手に初勝利したが、うれしさはどの国でも、どのリーグでも同じ」。采配2戦目でのJ初勝利は、昨年11月15日の天皇杯・横浜戦から続くチームの公式戦の連敗を6で止める白星だった。

 細かくパスをつなぐ新スタイルが機能した。前半4分にポンテの右CKを阿部が右足ボレーで合わせて先制すると、同点にされた後半3分にはポンテの右クロスをエジミウソンが右足の裏で押し込み勝ち越し。後半38分には途中出場の山田直のパスを受けたポンテが左足で決めた。ホームのリーグ戦での勝利、3得点以上の試合は、ともに昨年8月23日の磐田戦以来、約7カ月ぶり。1得点2アシストのポンテは「今年はすごくパスが回る。本当なら4、5点は取れた」と胸を張った。

 采配が当たった。指揮官は0―2で敗れた7日の鹿島戦から先発2人を変更。2トップの一角を高原からエジミウソンに代え、前節に失点に絡んだ平川を先発から外す荒療治に打って出た。サイドバックは右に山田暢、左に細貝を起用。最終ラインは練習試合でも1度も試していないメンバー構成だった。負ければチームが混乱しかねないバクチ的な采配が的中。新DFラインは攻守に安定感を見せた。

 ドイツで約600試合を経験した指揮官も試合中は興奮していた。後半33分から途中出場した山田直は「監督が興奮してドイツ語で指示されたので(コーチ兼通訳のモラス)雅輝さんが来るまで何を言っているか分からなかった」と説明。それだけ、指揮官は今季初白星を待ちわびていた。次節は21日のアウェー磐田戦。7位に低迷した昨季からの悪い流れを完全に断ち切るためにも、フィンケ・レッズの真価が問われる一戦となる。

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2009年3月15日のニュース