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川崎F大量4得点!“奇跡の逆転V”に望み

[ 2008年11月30日 06:00 ]

前半、神戸・馬場(右)のボレーシュートを体を張って止める川崎F・伊藤(中央)、左は川島

 【川崎F4―0神戸】川崎Fが、ホーム最終戦で神戸に4―0と大勝。2戦連続の4発とゴールを量産し、勝ち点3差の首位・鹿島との得失点差を4に縮めた。最終節で奇跡の逆転Vへ望みをつなぐ勝利。ゲームキャプテン中村は試合後、サポーターの前で拡声器を手にし「絶対勝つぞっ!」と絶叫した。

 前半3分にFW鄭大世(チョン・テセ)が2戦連発となる先制点を挙げたが、試合前日に左太腿を痛めたMFヴィトール・ジュニオールが欠場。本来ボランチの谷口をトップ下に置く急造布陣も全体が安定感を欠き、その後は防戦一方の戦いを強いられた。だがピンチの連続だった状況を救ったのは守護神・川島だった。
 この日は、以前から川島が励まし続け、その後、病気を克服した13歳の少年が観戦に訪れていた。「彼が頑張ることが力になる」と前半30分にレアンドロのシュートを左ひざでセーブするなど神懸かったセーブを連発。「失点なしで得点を取らないといけなかったから」とゴールを許さなかった。後半17分に菊地が退き、今季1度も試していないDF寺田をボランチに上げてからは攻撃のリズムが安定し、その約30秒後に鄭大世が2点目。勝負は決まった。
 最終節は鹿島が札幌に敗れ、チームが東京Vに得失点差4を逆転できる勝利が“奇跡の逆転V”の条件。14得点で得点ランク3位に浮上した鄭大世は「優勝?Yes、we can」とオバマ米次期大統領のキャッチフレーズを使って気勢をあげた。「最後は何があるか分からない。うちは東京Vに勝つだけ」と中村。最終節の劇的ドラマを信じている。

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2008年11月30日のニュース