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コロコロ遠藤止める!山岸、不動の決意

[ 2008年10月21日 06:00 ]

 コロコロは絶対に通さない!2連覇を目指す浦和は22日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦でG大阪をホームに迎え撃つ。GKは出場停止の都築に代わり、ACL初先発が確実な山岸範宏(30)は、PK職人のG大阪MF遠藤保仁(28)に挑戦状。第1戦を1―1で終え、0―0か勝利なら決勝に進出するが、2―2以上の引き分けなら敗退、1―1なら延長、PK戦が待つ。守護神の準備にぬかりはない。

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 決戦前、山岸の頭にPK戦など毛頭なかった。「考えていない。90分間で勝つだけ」と冷静に燃えている。だが試合の中でのPK、万一、延長でも決着しなかった場合のPK戦について問われると口調は熱くなった。「最近は強く蹴ることもあるけど、ヤット(遠藤)の代名詞にもなってるコロコロは(GKとして)むかつきますよね」

 極限まで相手GKの動きを観察し、人を食ったようなゴロでゴールに転がす。プロ生活でも3度しか失敗のないPK職人はG大阪最大の武器だ。だが山岸はその成功率にも反論した。「データは気にしない。対策?言葉では簡単で、実は難しいんですけどやっぱり動かないこと。(止める)可能性はありますよ」

 魂のGKだ。リーグ初制覇を遂げた06年12月のG大阪戦でゴールを最後まで死守。6日前のFC東京戦で頭部に4針縫うケガを負いながらの強行出場だった。昨季のナビスコ杯G大阪戦ではマグノアウベスのPKも止めた。「メンバーもそんなに変わらない。埼スタのG大阪戦に悪いイメージはない」と言った。

 思えば、昨季も城南(韓国)との準決勝はPK突破。06年天皇杯(対磐田)、07年クラブW杯(対E・サヘル)と合わせ浦和のPK戦は3連勝中だ。むろん、無条件突破の90分勝利が理想だが、PK戦にもつれても“コロコロ”は怖くない。公式戦5戦未勝利中と苦しいチームだが、頼れる守護神がついている。

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2008年10月21日のニュース