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なでしこ 2-4で敗れ3位決定戦に

[ 2008年8月18日 21:02 ]

米国に敗れ、悔しそうな沢(中央)ら

 【北京五輪 サッカー】女子の日本代表が18日、初の五輪メダルが懸かる準決勝を行い、2―4で2連覇を狙う米国に逆転負けした。日本は銅メダルを懸けて、昨年のワールドカップ(W杯)中国大会を制したドイツと21日の3位決定戦で対戦する。日本は前半16分、大野(日テレ)のゴールで先制したが、41分、44分と連続して失点。後半も2点を失った。終了間際に荒川(日テレ)が得点したが、届かなかった。もう1試合はブラジルが4―1でドイツに圧勝。21日の決勝は2大会連続で米国とブラジルの顔合わせとなった。

 世界ランク1位の強敵相手に、90分間がむしゃらに立ち向かった。試合終了の笛に、北京の空を仰いで悔しがるなでしこたち。十八日のサッカー女子準決勝で、米国に力負けしたイレブンは、3位決定戦での初メダル獲得へ向け、声を掛け合って気持ちを新たにした。
 相手は過去一度も勝ったことのない王者・米国。長いパスを的確につないでなでしこを揺さぶるが、堅い守りで流れを何度も断ち切った。前半17分、ゴール前に飛び出した大野忍選手(24)が見事先制ゴール。小さくガッツポーズをすると、人さし指を立ててピッチを駆け回った。
 しかし前半の終盤に2点を奪われ、後半も連続得点を許した。このまま終了かと思われたロスタイム。荒川恵理子選手(28)が、執念のゴールを決めて4―2に。最後に意地を見せたが、その直後に笛が鳴った。
 スタジアムの大半を埋めた中国人ファンは、準々決勝で中国を破った日本にブーイングを浴びせ、完全にアウェー状態。少数の日本サポーターは数人ずつ分散して、声を張り上げた。

(共同)

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2008年8月18日のニュース