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岡ちゃん大変 大久保代役見つけられず

[ 2008年7月31日 06:00 ]

練習試合後、頭を抱える岡田監督

 日本代表候補は千葉県内で行っていた合宿最終日の30日、流通経大と練習試合(20分×3)を行い、2―0で勝利した。しかし、トップ下で起用した選手がいずれも決め手を欠き、9月6日のW杯アジア最終予選初戦のバーレーン戦で出場停止となるFW大久保嘉人(26=神戸)の代役は見つからないまま。岡田ジャパンは不安を残して合宿を打ち上げた。

【メンバー


 “ポスト大久保”は見つからなかった。25人中10人が岡田ジャパン初招集の合宿はこの日で終了。岡田監督は「今まであまり(代表に)来てない選手を中心にいろいろ見極めができた。みんなそれぞれ特徴を見せてくれた」と収穫を強調したが、肝心の1ピースは埋めることができなかった。
 合宿の大きなテーマの1つが大久保の代役探しだった。最終予選初戦のバーレーン戦出場停止の大久保の穴を埋めるべく、練習試合では工藤、金崎、柏木と中盤の3選手をトップ下に置いた。金崎は3本目の18分にミドルシュートを決めたものの、周囲との連動という意味では3人とも決め手を欠いた。コンセプトを浸透させるには、あまりにも時間が短すぎた。
 アクシデントが痛かった。前田が初日に右足甲を痛め、29日に合宿を離れた。さらに大久保の代役最有力候補だった田中達も右足首痛で練習試合を欠場したため、FW陣をトップ下で試すことができなかった。「できるかなと思ったけど、痛みがあったので」と田中達は残念そうに話した。
 8月20日のウルグアイとの強化試合は今回の合宿メンバーを中心に戦う方針。「ぶっつけ本番になるかもしれないけどベースはできてるから」。岡田監督は平静を装ったが、大久保の代役はバーレーン戦直前まで決められない可能性が高そうだ。

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2008年7月31日のニュース