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岡田監督 早くもオマーンと“場外戦”

[ 2008年6月7日 06:00 ]

サポーターの激励を受ける岡田監督(右)

 岡田ジャパンが「場外バトル」に巻き込まれた。日本代表は7日のオマーン戦に向けた6日の監督の公式会見で、会見方法をめぐってオマーン協会と日本協会が衝突。オマーン側が一方的に岡田監督の同席を要求したため、日本側は事前に連絡のなかったことを理由に突っぱね、前代未聞の舌戦に発展した。日本にとっては勝てばW杯アジア3次予選突破に王手がかかる大一番。場外も含めた緊迫した雰囲気でキックオフを迎えることになった。

 厳粛なはずの会見場は戦場と化した。「なぜ、岡田はいない?」。オマーン協会から怒号が飛びかった。オマーン協会が岡田監督のために用意したアザニ新監督の隣の席は空席。キシュリ専務理事は「われわれはFIFAの規則に沿って会見をやっている。不満だ。この事はFIFAにもリポートする」と強硬手段を辞さない構えを見せた。
 バトルの原因は会見方式。オマーン協会の言い分は監督会見とは、両国の監督が同席して行うもの。キシュリ専務理事は「日本にも情報を渡した」と断言したが、日本協会は「誰も聞いていない」と猛反発。オマーン側はFIFA規則を持ち出したが、公式会見開催の規定はあっても同席は義務付けていない。日本協会側は「突然、言われても応じることはできない」と突っぱねた。
 前代未聞の舌戦はこれで終わらなかった。日本代表の公式練習後、岡田監督らがグラウンドに隣接する会見場に向かうと、今度は会見のセッティングがされていないという“報復”を受けた。指揮官は競技場横の通路で立ったまま会見に応じたが「これくらいでは揺さぶりにもならない。あした勝たないと意味がなくなる。われわれのスタイルで十分に対応できる」とき然と話した。
 勝てば、3次予選突破に王手がかかる一戦は前代未聞の遺恨マッチに発展。岡田監督にとっては、きついアウェーの洗礼となった。敵地オマーン戦は、試合前から40度超の酷暑以上にヒートアップしてきた。

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2008年6月7日のニュース