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ユーロ08 ナイキCMが「傑作」と好評

[ 2008年5月29日 11:00 ]

 サッカー欧州選手権(ユーロ08)の開幕が6月7日に迫った。試合が生中継される欧州各国では、テレビや録画機器の激しい販売競争が繰り広げられている。

 ユーロ08便乗商戦を展開するのはスポーツ用品業界も同じ。2大メーカーのアディダスとナイキは、各国のテレビでユーロ08用テレビCMスポットを大量に放映中だ。
 だが、CMに限れば、両社の戦いは既にナイキの圧勝に終わったといってよい。4月末に放映を開始したCMの人気はそれほど沸騰している。同社のラントベア中欧担当広報が「私ども自身が反響の大きさに驚いている」と話すほどだ。
 タイトルは「次のレベルに到達せよ」。主人公は小さな村のクラブのユース選手。試合でフリーキックを決めるシーンからCMは始まる。
 ベンゲル監督の目にとまり、アーセナルに移籍。マンチェスターUやバルセロナと対戦し、悔しい思いをしながら厳しい練習に励む。ついにオランダ代表の一員としてポルトガルと戦うユーロ決勝戦が最終シーンだ。
 せりふもナレーションも字幕も一切なし。欧州サッカー界最大のスターであるマンチェスターUのロナルドら著名な現役選手の演技もいい。真の見どころは、主人公の視点で撮った迫力ある映像と、息をもつかせぬ展開。見る者をサッカー選手になった気分にさせる。
 制作を担当した英国の映画監督ガイ・リッチー氏は「この良さはサッカー好きにしか分からないかも」と話すが、ファンにはたまらない傑作。狙い通りだろう。(共同)

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2008年5月29日のニュース