【若松ボート SGボートレースメモリアル】西山貴浩インタビュー「2つ目を獲りたい、優勝だけを狙う」

[ 2025年8月26日 04:30 ]

待望の地元SG優勝を狙う西山が本紙読者に健闘を誓った
Photo By スポニチ

 ボートレース若松のSG「第71回ボートレースメモリアル」が開幕する。注目は先月のオーシャンカップを制してSGウイナーとなった西山貴浩(38=福岡)。頂点に立った心境、念願である地元SG初制覇に向けての意気込みを語った。

 ――先月のボートレース徳山でのSGオーシャンカップ優勝、おめでとうございます。SG7度目の優出で、とうとう大仕事をやってのけ、率直な感想は?

 「自分にはSGタイトルが足りないと、ずっと思っていましたからね。やっと獲れて安心しました」

 ――家族も大喜びだったのでは?

 「そうですね、嫁も喜んでいたんですけど、おめでとうの前に「調子に乗るなよ!」ですからね。さすがです、うちの嫁は。優勝した後も取材などがあって、家にゆっくりできなかったです。やっと余韻に浸れると思ったら子供が「プールに連れて行け」ですよ…」

 ――オーシャンCを振り返って、モーターの仕上がり具合は良かったのか。

 「前回使用者の湯川浩司さんが仕上げてくれていて、伸びに反応があって良かったです。でも、自分の感じに調整し直しました。伸びは心配いらなかったので、どれだけ自分好みに近づけられるかでした。出足は来ていたし、足には自信がありましたね。優勝戦は先に回れば大丈夫だと思いました」

 ――SG優勝戦で初めての1号艇。緊張したか。

 「緊張はしないんじゃないかと思っていたけど、やっぱり緊張するもんですね。でも、池田浩二さんや森高一真さん、周りの方々がすごく気を使っていただいて助けられました。その周りの人たちも緊張していたかと思います」

 ――インからコンマ11のトップスタートで先マイ。2Mを回って、ほぼ勝利を確信したかと思う。周回中やゴールしてからの心境はどうだったか。

 「“達也(中田達也、22年11月殉職)やったぞ!”と思いながら走っていました。3周回、一緒に走っているような感じがしました。家族やお世話になった人、仲間たちの顔もたくさん浮かんできました」

 ――ゴールしてから西山コールが起こっていた。今までボートレース界を盛り上げてきた西山貴浩をファンが盛り上げてくれているように感じた。自身ではどうだったか。

 「本当にそう思いましたね。すごい声援で、あんなのは初めてでした。感謝しかないですね。ウイニングランでも鳥肌が立ったしウルッときました。地元でもないのに、あの人数で、あの声援。“ここは徳山やぞ”と思いました」

 ――売り上げも目標達成(目標140億円をクリアする142億5705万1600円)だった。“西山効果”があったと思うが。

 「目標達成は難しそうだったのに結果的には売り上げが伸びて達成できたと施行者さんも喜んでいました。自分の効果かどうかは分からないけど本当にありがたいですね」

 ――優勝して間もないが自分自身や周りの変化などはあるか。

 「家に帰ると、とんでもない数の胡蝶蘭(こちょうらん)が届いていたし、周りはすごく喜んでくれましたね。その分、結果を出さないといけないと改めて思いましたね。個人的には1つ獲ったら、2つ目を獲りたくなりました。気持ち的にも賞金ランキング的にも余裕はできました。グランプリは当確だと思うけど“2nd”から行きたいと思っています」

 ――若松SGの今年第2弾のメモリアルが、いよいよ始まる。3月の第1弾でのクラシックでは優出して3着。不良航法を取られたが、最後まで一つでも前を目指して意地を見せたレースだったと思う。

 「そうですね。あのレースは不良航法を取られたけどピットに戻ってすぐに、(宮地)元輝が“あれは、外を走りすぎた俺が悪かった”と言ってくれた。地元では負けたくないし、一つでも前を狙うのはいつも通りです。もちろん優勝を狙っていたし優勝したかったですね」

 ――最終日が終わって、悔しいお酒が翌日まで続いていたかと思う。オーシャンC後の酒とは全然違ったのでは?

 「全然違いましたね。でも、あれがあったから良かったと思っています。あの経験や悔しさが徳山での優勝につながったと思います。オーシャンC後はみんなが集まってくれて祝福してもらいました。いい会になりました。メモリアルでもそういう会にできたら最高ですね」

 ――若松でのSGが2大会決まった時からクラシックとメモリアルは選手生命を懸けてでも獲りたいと言っていた。

 「それはもちろん変わらないですね。地元のSG開催は選手生活の中で何度もあるものではないです。絶対に勝ちたいですよね。でも若松に関しては一般戦でもSGでも負けたくないし、負けられないと思って走っています。精神的にはかなりきつい。特にSGは他場で楽しみながら走りたいのが本音。いつも言うけど、若松は一番好きだけど、一番走りたくないレース場なんです」

 ――直前の若松お盆特選を走れることは、本来すごくプラスになると思う。「まずはお盆特選」と気合が入っていたが低調機に大苦戦したようだが。

 「いろいろと整備もやったけど無理でしたね。一生懸命にやったけど、後ろから前に行かれる足ではどうしようもなかった。みんなに幸せを分けただけでしたね。失態をさらしてしまった。今回のメモリアルの自分は違いますよ!」

 ――あの足では分からないとは思うがペラ調整の収穫はあったか?

 「足的なことは全然分からなかったけど、乗り心地だけは若松でいい時の感じになっていました。ペラはこんな感じでいいのかなというのはありますね」

 ――今回のメモリアルを勝てば、SG連覇での地元SG初Vの念願達成となる。意気込みは?

 「とにかく一走一走集中して優勝だけを狙っていきます。オーシャンCでは久しぶりに仲谷颯仁と一緒で“いいところを見せないけん”と思って走りました。颯仁の技量は抜けているし、僕は一番うまいと思っています。だから、やってもらわないといけないし、あの優勝で刺激を受けてくれたらうれしい。メモリアルは2人で優勝を目指して頑張ります。もちろん(中田)達也も一緒です。応援よろしくお願いします」

 ◇西山 貴浩(にしやま・たかひろ)1987年(昭62)5月15日生まれ、福岡県出身の38歳。97期生として05年11月若松一般戦でデビュー。08年9月若松一般戦で初優勝。20年9月徳山ダイヤモンドカップでG1初優勝。今年7月徳山オーシャンカップでSG初V。SG1V、G1・4Vを含む通算52V。主な同期は、田中和也、柳生泰二、土屋智則、池永太ら。1メートル69。血液型A。

続きを表示

「青葉賞」特集記事

「フローラS」特集記事

ギャンブルの2025年8月26日のニュース