【伊勢崎オート SGグランプリ】鈴木圭一郎が涙のV 雨中の逆転、史上7人目のSGグランドスラム達成

[ 2025年8月15日 21:38 ]

<オートレースグランプリ最終日・12R優勝戦>大一番を制した鈴木圭一郎は涙が止まらない
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 伊勢崎オートのSG「第29回オートレースグランプリ」優勝戦が雨の湿走路で行われ、5枠からスタートした鈴木圭一郎(30=浜松)が前を行く黒川京介を7周回目4角で逆転。史上7人目のSGグランドスラムを達成した。2着は黒川、3着は金子大輔だった。

 ヘルメットの中で、決して感情を表に出さない男が泣いていた。2度、3度、合計5度、観客に向けてガッツポーズを見せた。歴代単独3位となるSG16度目の優勝は特別なものとなった。

 仲間の元へと戻る。涙があふれる。花火が上がった。いつもは青山周平を祝福する花火だったが、今夜は圭一郎の偉業を称えていた。「いつも花火を見ずに終わっていた。今までの分まで見ていました」

 グランプリは3年連続9度目の優出。今年こその思いはあったが、心の中から過剰な意識はいつの間にか消えていた。「ここまでグランドスラムが取れないと、逆にプレッシャーもなくなる。昨晩もよく眠れた」

 ただ、全力は尽くした。朝から何度もエンジンの音を聞いた。試走はメンバー中でも一歩抜けた「3.58」。試走からレースの間に雨は強くなったが、強じんなエンジンはびくともしなかった。

 スタートを決める。Sに自信はあった。内枠有利に前を行った黒川にプレッシャーをかけ続けた。そろそろ互いにゴールを意識し始める7周回目。仕掛けてインへと振った。集中力を削られていた黒川に抵抗する気力は残っていなかった。

 「うまく走られていて、勝負どころを探していた。でも見つからなかったので行ってみた。落ち着いて走ることができた。養成所を思い出しながら走っていた」

 これまでは計算し尽くした走りが鈴木圭一郎の特徴だった。今回は違った。状況を見て、自己の感性が指示したところで勝負に出た。新しい圭一郎を見せてくれた。

 記念撮影の後、係員がウイニングランをするかを聞いた。雨は強くなっていた。だが、ヒーローは即答した。「行きます」。雨の中、歓声に応えた。「今までの中で一番うれしいウイニングランだった」

 SG制覇は昨年12月の川口スーパースター以来。25年度後期適用ランクで3位に落ち、青山との2強時代が終わったと思いきや、ここで意地を見せた。観客もそれを分かっていた。拍手はやまなかった。

 「グランドスラムは果たしたが、ここで終わりではないので」。その通り。鈴木圭一郎のオートレースは、ここからが全盛期なのかもしれない。

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