【気になるボートレーサー「ピットUP」】石本裕武 準備段階からアドバンテージを得て強さ発揮

[ 2025年4月12日 04:30 ]

3月末のとこなめルーキーシリーズで優勝戦に進出した石本裕武
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 当コラムで紹介した選手リストを見せてもらって目を疑った。「石本、誰も取り上げてないやん!!」。スーパールーキー過ぎて今更感があったか。誰かが先に書いていると思ったか。いずれにせよ、そのズバ抜けたレースセンスはデビュー当初から誰もが知るところであった。

 3月25~30日のとこなめルーキーシリーズ第7戦で、石本裕武(大阪=24)の新たな“センス”を発見した。オール進入固定なのでピット離れは関係なし。そこで、2月16~21日の平和島ルーキーシリーズ第3戦で捲りを連発したチルト3を試すか聞いたら「平和島のペラゲージはとってないけど、形は覚えてます」と。ルーキーがゲージもないのに合わせられるという驚き。そして、それが衝撃に変わったのが1走目。チルト3の石本が大外からグイグイ伸ばす。インの常住蓮が猛抵抗に出たため捲り切れなかったが、インパクトは絶大!!そこで、跳ねペラに挑戦したきっかけを尋ねた。

 「平和島で伸び型エンジンを引いて、藤山翔大さんにいただいたチルト2用のゲージを使ってみようと。チルト3に応用したら、ムチャクチャ伸びたんです。6コースから勝つのは難しいので武器になりますね」

 そして、もう一つ。2日目2Rの展示10分前のこと。2号艇で、チルト3のペラをノーマルに叩き変えようとしたら壊れた。新ペラのまま行くかと思われたが、石本はササッと叩いて本番へ。差し切って初白星をマークした。「ざっと叩いただけですが、調整が合いましたね」。応用力、対応力。頭の良さが抜けている。レースセンスの前に準備からアドバンテージを有するのだから強いはずだ。

 7月から晴れてA1級へ(11日現在の今期勝率は6.74。10日現在の推定A1級ボーダーは6.23)。「事故で1年遅れましたけどね(苦笑い)。G1?早く勝ちたいと気負っても事故するだけなので、できることを一つずつ増やしていきたいです」。我慢を覚え、さらに一皮むけたクレバーな新怪物が、全国各地のG1を大いに沸かせることだろう。

 ◇石本 裕武(いしもと・ひろむ)2000年(平12)8月13日生まれの24歳。大阪支部所属の131期生として22年11月3日、鳴門でデビュー。同年12月12日のびわこでバック3着争いから抜き上げて初勝利を飾る(現在141勝)。昨年1月30日、地元の住之江ルーキーシリーズ第2戦で初優勝。1メートル65。血液型A。関大在学中。

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