【チャンピオンズC】(15)レモンポップ 砂の王座統一へ!圧巻ラスト1F11秒4

[ 2023年12月1日 05:23 ]

併せで追い切るレモンポップ(左)(撮影・村上大輔)
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 朝日に照らされて金色に輝く隆々たる馬体が、力強くウッドチップを蹴り上げた。2月のフェブラリーSに続く、JRAダートG1連勝を狙うレモンポップの最終追いは、Wコース併せ馬で行われた。6Fからロードミッドナイト(5歳2勝クラス)を2馬身先行させてスタート。コーナリングを利して内に入ると、パワフルな四肢を躍動させて一瞬で並びかける。直線では必死に食らいつくパートナーを尻目に、鞍上の手綱はがっちり抑えられたまま6F81秒6~1F11秒4でフィニッシュ。最後まで完璧に折り合って、終始馬なりのまま余力たっぷりに併入した。

 「ある程度仕上がっているので、この子にしてはサッとしたメニュー。番手で折り合っていい追い切りでした」と田中博師。この日の最終追いのポイントには「走りのバランスの確認」を挙げた。「まだ修正し切れていない部分もありますが、(1月の)根岸Sあたりから脚元が固まり負荷をかけられるようになって、成長を伴ってここまで来た」と孝行息子に目を細めた。根岸Sで厩舎に重賞初勝利をもたらすと、続くフェブラリーSでG1初勝利。前走の交流Jpn1南部杯では2着に2秒もの大差をつける圧勝劇。2着に下したイグナイターが後にJBCスプリントを制しただけに、その価値はさらに高まった。

 JRAダートG1連勝への課題は初挑戦になる1800メートルの距離。田中博師は「かなりのチャレンジと思っています。それを踏まえて調整はしていますが半信半疑。マイルでも長いと思っていたのに、それをさらに延ばすわけですから」と本心を隠さない。ただその都度、師の想定以上のパフォーマンスを見せてきたレモンポップへの信頼は厚い。「可愛い名前に似合わない馬体をしていてファンの多い馬。この子の可能性に懸けたい」。未知の距離を克服すれば、レモンポップの未来はさらに明るいものになる。

 《プラス思考「内の出方見ながら」》レモンポップは大外8枠15番に決まった。田中博師は「レースセンスがいい馬なんで外でも問題ないかな。正直、内の出方を見ながら競馬はしやすいと思います」とプラス思考。「1800メートルなので流れに乗れないことはないはず。テンの脚力も全然違うと思うので、抜けて出ることも想定されます」と前走・南部杯同様の逃げも示唆。「プランニングに変更はないです。あとはジョッキーに任せます」と揺るぎなかった。

 《17年ゴールド以来》レモンポップを管理する田中博康師(37)は騎手時代の09年にチャンピオンズCの前身ジャパンCダートで栗東・領家厩舎(14年2月末に解散)のシルクメビウスに騎乗。勝ったエスポワールシチーに3馬身半差をつけられたが末脚勝負で5番人気2着と見せ場をつくった。あれから14年、立場を変え、調教師として師走のJRAダート王のタイトルを目指す。同一年フェブラリーSと連勝なら00年ウイングアロー、11年トランセンド、17年ゴールドドリーム以来、6年ぶり4頭目の偉業だ。

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