【藤井正弘氏の目】種牡馬イクイノックスの「拡大再生産」期待

[ 2023年12月1日 05:30 ]

イクイノックス

 イクイノックスのジャパンCのパフォーマンスには今世紀の日本調教馬の最高値となる133ポンドの暫定レーティングが与えられた。来年1月に発表される2023年確定値では1999年エルコンドルパサーの134ポンドに肩を並べる上方修正の可能性も残されているのだが、いずれにしても日本競馬史において画期的な存在であることがレーティングによる評価でも裏書きされたわけだ。

 最新の世界チャンピオンとして種牡馬生活に入るイクイノックスの新たなテーマは、生産部門での父キタサンブラック超えということになる。産駒デビュー3年にして国内最高種付け料の“2000万円サイヤー”となったキタサンブラックの種牡馬能力のルーツは、ディープインパクトの全兄である父ブラックタイドに求められる。不動のチャンピオンサイヤーを産んだ名繁殖ウインドインハーヘアの血に潜む再現性の高さが隔世遺伝したという解釈も可能だろう。「一子相伝」の生命力を「拡大再生産」に変換した強力な遺伝力こそ、キタサンブラック系の神髄なのかもしれない。
 イクイノックスが母の父キングヘイローを経由してレーティング上の歴代最強馬ダンシングブレーヴの血を引いていることは何度も書いてきた。世界最高レーティングの「拡大再生産」は種牡馬としてのお楽しみにとっておこう。 (サラブレッド血統センター)

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