称えたい米ケンタッキーダービーでの日本馬の奮闘

[ 2023年5月12日 05:00 ]

 【競馬人生劇場・平松さとし】先々週の香港に続き、先週は米国へ飛んだ。同国で「最もエキサイティングな2分間」と呼ばれるケンタッキーダービー(G1)を観戦してきたのだ。

 手前みそで申し訳ないが、本紙の予想欄でも記した◎メイジが快勝。その一方で残念ながら日本勢は返り討ちを食らってしまった。

 UAEダービー(G2)を圧勝後、北大西洋を越えてケンタッキー入りしたデルマソトガケ(栗東・音無秀孝厩舎)は18頭立ての6着、サンタアニタダービー(G1)2着後、米国横断して挑んだマンダリンヒーロー(大井・藤田輝信厩舎)は12着。また、コンティノアール(栗東・矢作芳人厩舎)は無念の出走取り消しとなってしまった。

 デルマソトガケの手綱を取ったC・ルメール騎手は「スタートで後ろからになってしまったけど、最後まで頑張ってよく追い上げてくれました」とパートナーの走りを称え、その表情には白い歯もこぼれた。

 また、マンダリンヒーローに騎乗したのは現在カナダを拠点にリーディングジョッキーを獲得するなど、大活躍している木村和士騎手。結果が結果だけに残念そうな表情ではあったが「地方競馬からの挑戦で、どこまでできるだろう?と半信半疑だったと思いますけど、前走のG1で僅差の2着に好走して、ついにケンタッキーダービーに出走できました。これは十分に誇って良いことだと思います」と語った。

 また、誰よりも悔しそうだったのは、コンティノアールに乗る予定だった坂井瑠星騎手。スーツ姿でケンタッキーダービーを見届けた彼が、悔しさをステッピングボードとして、いつの日かこの大舞台に帰ってくることを願うとともに、今週末のヴィクトリアマイル(G1)のスタニングローズ(栗東・高野友和厩舎)も応援したい。 (フリーライター)

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