【京王杯SC】レッドモンレーヴ 豪快差し切り!蛯名正師は重賞初制覇「ホッとしました」

[ 2023年5月14日 05:05 ]

<京王杯SC>レースを制したレッドモンレーヴ(撮影・村上 大輔)
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 「第68回京王杯SC」が13日、東京競馬場で行われ、横山和騎乗の2番人気レッドモンレーヴ(牡4=蛯名正)が差し切り、重賞初Vで安田記念(6月4日、東京)の優先出走権を手にした。管理する蛯名正義師(54)は、開業2年目でうれしい重賞初制覇となった。

 厩舎開業2年目。9度目の挑戦でJRA重賞初制覇。騎手時代に同129勝を挙げた蛯名正師だが、レッドモンレーヴとつかんだ調教師としての1勝に喜びを隠しきれなかった。「人気になっていたし、どうにか結果を出さなければと思っていた。やはり騎手として勝ったときとは違います。本当にホッとしました」

 直線の長い東京で末脚が爆発した。出遅れた前走とは一転、五分のスタートを切る。道中は後方で折り合いをつけると、直線は大外を選択。3F32秒6の脚で豪快に差し切った。テン乗りでVへと導いた横山和は「ゲート裏では難しさを見せていたが、この馬の力を信じて乗った。直線は見ての通り。本当に素晴らしい馬です」と興奮気味。「お世話になってきた先輩に恩返しできた。良かったです」と頬を緩ませた。

 「縁」を感じる初戴冠だった。レッドモンレーヴを昨年2月まで管理していたのは藤沢和雄元調教師。96年天皇賞・秋。同師が管理するバブルガムフェローに騎乗し、騎手として初G1勝利を飾った蛯名正師にとっての恩人。定年引退に伴いこの馬を引き継いだ。「(藤沢)先生の馬で、先生の得意な舞台での勝利。感慨深いものがある」。藤沢氏が現役時に8勝したG2での勝利を喜んだ。

 次走は安田記念を予定。「力があるのは分かっていましたが、東京は向くんだろうなと思わせる内容だったし、この上がりで最後は余裕もあった。いい状態で出すことだけ考えます」。大きな一歩を踏み出した蛯名正師。名伯楽の背中を追って、次はG1の頂を狙う。

 ◆レッドモンレーヴ 父ロードカナロア 母ラストグルーヴ(母の父ディープインパクト)19年2月17日生まれ 牡4歳 美浦・蛯名正厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績9戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億1723万円 馬名の由来は冠名+私の夢(仏)。

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