【ヴィクトリアM】クリノプレミアム波乱主役!松岡は07年コイウタ以来16年ぶり制覇へ

[ 2023年5月12日 05:30 ]

クリノプレミアム(撮影・村上大輔)
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 東京5週連続G1の第2弾「第18回ヴィクトリアマイル」(14日、東京)の出走馬が11日、確定した。07年のこのレースでG1初制覇の松岡正海(38)は、クリノプレミアム(牝6=伊藤伸)とのコンビ。先週、07年にG1初制覇を飾ったNHKマイルCで、優勝を果たした内田に続き“16年ぶりV”を狙う。なお、枠順は12日に決定する。

 松岡は今でも鮮明に覚えている。07年の皐月賞。15番人気サンツェッペリンで好騎乗も2着。わずか鼻差でG1初勝利を逃した。「本当に悔しかった」。その気持ちをぶつけたのが、1カ月後のヴィクトリアマイル。12番人気コイウタで絶品のイン突きがさく裂。「皐月賞で勝てなかったこともあって、よりいい思い出になっています」。デビュー5年目、雪辱の戴冠。それゆえ、喜びもひとしおだった。

 あれから16年。2度目の頂点へ“追い風”となる出来事があった。先週のNHKマイルC。07年の同レースでG1初制覇の内田が“16年ぶりV”を飾った。美浦の先輩の復活に、松岡が燃えないわけがない。「人生いろいろ経験してきたし、そんなにうまいこといかないことは分かっている。それでもいい競馬を見せたい」と闘志を内に秘めた。

 昨年に続き、今年もクリノプレミアムとのコンビ。昨年は16着に大敗したが「直線で前が詰まる不利があっただけ。普通に回れば勝負になる」と舞台適性に不安はなし。「父オルフェーヴルらしい爆発力を備えている」と能力には最大の賛辞を送る。

 気性の問題で、その高い能力を発揮できていない近走。だが、昨年10月の府中牝馬S以来、5戦ぶりに手綱を託された鞍上は“一変”に自信満々だ。「条件戦から成長を見ている馬。癖があるけど、僕には乗りづらい感じはしない。相性のいい馬で、折り合いをつけるのは得意です」

 過去2度のG1制覇は12番人気。「じゃあ、みんなでその人気にして。そうじゃなかったら責任取ってよね」。マイネルキッツで制した09年の天皇賞・春以来14年ぶりの国内G1Vへ。逆襲を狙う38歳が、みたび波乱を巻き起こす。

 ▼07年ヴィクトリアマイルVTR 歌手の前川清の所有馬としても注目されたコイウタは、松岡とコンビを組み12番人気。好スタートから道中6番手を追走し、直線では他馬が外めに進路を取る中、松岡は最内を選択する。逃げ粘る9番人気アサヒライジングを半馬身かわし、G1初制覇を果たした。1番人気カワカミプリンセスは10着に沈み、3連単228万円超えの大波乱となった。

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