【ヴィクトリアM】サウンドビバーチェ ドゥラメンテ産駒の波に乗る!気性の荒さ改善で能力全開

[ 2023年5月12日 05:28 ]

洗い場でリラックスするサウンドビバーチェ(撮影・亀井直樹)
Photo By スポニチ

 サウンドビバーチェは、シャンパンカラーに続きドゥラメンテ産駒2週連続戴冠を狙う。

 勢い十分のドゥラメンテ産駒が今週も大舞台を盛り上げる。今年、同産駒は種牡馬別最多のJRA重賞6勝を挙げ、先週のNHKマイルCはシャンパンカラーが9番人気でV。ヴィクトリアマイルは2頭が出走する。

 4歳牝馬サウンドビバーチェは前走・阪神牝馬Sで劇的な復活V。五分のスタートから道中2番手につけると馬群の外でスムーズに折り合い、余力たっぷりでグイッと抜け出した。平助手は「ペースも落ち着いて自分のリズムで走ることができました」と振り返る。

 昨年、2度のG1挑戦はレース前に放馬するアクシデント。オークスは競走除外、秋華賞7着は本馬場入場の際に騎手(岩田望)を振り落とし暴走した。スイッチの入りやすい気性で、少しでも課題を改善しようと前々走・洛陽S11着から発走までの過程を見直した。「これまではパドックから騎手に乗ってもらっていたが地下馬道を出る際に暴れたり、それでスタミナを消耗していた。前々走から騎手がまたがるタイミングを、馬場入りし馬が落ち着いてからに変更。ここ2走は凄く落ち着きがあった」と効果を実感している。

 実績からも能力があることは分かっている。厩舎の仕事は、落ち着きを保ったままレース当日を迎えること。「追い切り後もテンションが上がることはなく、順調に来ている。ここ最近、精神面の成長をかなり感じています」。全3勝がマイル。舞台は申し分ない。ひと皮むけた個性派が3度目のチャレンジでG1獲りを狙う。

 《ディープ以来快挙へ》ドゥラメンテ産駒は3月12日のフィリーズレビューから2カ月間でJRA重賞6勝をマーク。ディープインパクト&ハーツクライ(4勝)を抑えて種牡馬の23年JRA重賞勝利数は堂々のトップだ。これまで同産駒から5頭のG1ホースが誕生しており、JRA・G1は計9勝。種牡馬の同一年NHKマイルC&ヴィクトリアマイル制覇なら14&18年に達成したディープインパクト以来となる。

続きを表示

この記事のフォト

「2024 ヴィクトリアM」特集記事

「京王杯SC」特集記事

2023年5月12日のニュース