【青葉賞】スキルヴィング 直線10頭抜きダービー切符!3連勝重賞初勝利

[ 2023年4月30日 05:10 ]

<東京競馬11R 第30回青葉賞>レースを制したスキルヴィング(右)と2着のハーツコンチェルト(撮影・郡司 修)
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 ダービートライアル「第30回青葉賞」が29日、東京競馬場で行われ、ルメール騎乗の圧倒的1番人気スキルヴィングが3連勝で重賞初勝利。同じキタサンブラック産駒の皐月賞馬ソールオリエンスのライバルに名乗りを上げた。半馬身差の2着に食らいついた2番人気ハーツコンチェルトとともに、3歳馬の頂点を決める日本ダービー(5月28日、東京)の優先出走権を獲得した。

 スキルヴィングは最初のコーナーから馬群の外を走り続けた。勝たなければならない一戦。ルメールの作戦は“安全第一”。走行距離が延びようと、進路取りが阻害されうる位置は避けた。「ずっと外でペースも遅かったから心配したけど…」。鞍上の懸念をよそに、スキルヴィングは先行する10頭を大外から難なくなで切った。「G1ホースだと思う」。JRA・G143勝、名馬の背中を知り尽くす男が言い切った。

 木村厩舎が追い求める世界標準の前進気勢。道中の獲物を追いかけるような走りに片りんがうかがえた。22年の年度代表馬にして僚馬のイクイノックスをほうふつさせた、との問いに木村師は首肯し「キタサンブラック(産駒)がそうなのかな。凄い」と目を丸くさせた。「将来がある馬なので、今日で終わりじゃないと思って調教してきた。今日のレースが終わってからもへっちゃらな様子だった。無事ならダービーへ」

 スキルヴィングが既に2度、その脚で確かめたダービーコースで行われる世代の頂点を決める一戦には、もう1頭、皐月賞を制した最強のキタサンブラック産駒が待っている。

 ◆スキルヴィング 父キタサンブラック 母ロスヴァイセ(母の父シンボリクリスエス)20年3月25日生まれ 牡3歳 美浦・木村厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績4戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7402万3000円 馬名の由来は北欧神話の主神オーディンの別称。高座につくものの意(母名から連想)。

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2023年4月30日のニュース