SG2勝のボートレーサー前本泰和、現役引退 10日の児島がラストラン

[ 2023年2月23日 15:51 ]

現役を引退することになった前本

 SG2勝など広島支部を代表するボートレーサーの前本泰和(50)が、現役を引退することが分かった。日本モーターボート競走会には「一身上の都合」を理由に登録消除申請を提出しており、近く選手登録抹消の手続きが行われる。関係者の話によると、首などのヘルニアが引退の決定打になったという。

 92年5月、70期生として徳山でデビューした前本は97年3月に大村で初優勝を飾ると、卓越した調整力を駆使したエンジン出しと妥協なきコース取りで133回の優勝を数え「一般戦の鬼」の異名を取った。07年には5月28日のからつから7月29日の多摩川まで7節連続優勝の偉業がある。なお、この記録はいまだに破られていない。また16年2月の徳山で全国24場制覇を達成している。

 ビッグレースでは13年12月の住之江グランプリシリーズでSG初優出初優勝をなし遂げて、21年6月には児島グラチャンも制している。グランプリは17、20、21年に出場している。G1は07年11月の児島55周年など6勝した。

 前本が最後に出場したのは5~10日に児島で行われていたG1中国地区選手権競走。ラストランは10日の10R特別選抜B戦で、2コースから5着だった。

 ◇前本 泰和(まえもと・やすかず)1972年(昭47)4月9日生まれ、広島県出身の50歳。通算成績は7461回出走して1着2420回、378優出(うちSG7優出、G125優出)133V(うちSG2V、G16V)。生涯獲得賞金は12億1630万4959円。同期に山下和彦、安田政彦、吉川昭男、西村勝、浜野谷憲吾ら。1メートル64、51キロ。血液型O。

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