【フェブラリーS】“チーム益田”でスピーディキック快挙へ

[ 2023年2月15日 05:25 ]

スピーディキック
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 【G1ドキュメント・浦和=14日】スピーディキックのフェブラリーS出走を受けて、南関東競馬を担当する大沢は、藤原智行師(46=浦和)にこの挑戦への思いを尋ねた。

 02年に廃止された益田競馬の厩務員などを経て、14年に開業した苦労人のトレーナーは「調教師になったからには中央の大きなレースを勝ちたいという思いがある」と前置きした上で「ただ(中央G1に)出すだけなら難しくない。でも、それでは意味がない。スピーディキックなら勝負になる」と前のめりだ。

 昨年、南関東牝馬2冠を含む重賞5勝を挙げ、地方3歳最優秀牝馬に輝いた。現状は地方馬同士の戦いなら敵なし。走り慣れた南関のダートグレード(交流重賞)で中央勢と対決する選択視もあるが、あえて一番険しい道を選んだ。「この馬を管理して、馬のつくりとかではなく頭の良さが大事だと感じた」とほれ込む逸材に、底知れぬ可能性を感じ取ったからこそだ。加藤鈴幸オーナーからも「やらないで後悔するよりもやって後悔しなさい」と後押しを受けたという。

 仕上がりは順調。「前走後ひと回り大人になって、トレーニングをしてもカイ食いが落ちなくなった。後悔のない馬づくりはできた」と力強い。鞍上の御神本訓史(41=大井)も益田競馬出身。御神本も「甘いものではないが、見てくれた人の心に焼き付けるようなレースをしたい」と闘志を燃やす。“チーム益田”の絆で地方馬としては99年メイセイオペラのフェブラリーS以来となるJRA・G1制覇を目指す。大沢は快挙達成の可能性を感じている。

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2023年2月15日のニュース