【シルクロードS】ナムラクレア 剛脚サク裂!重賞3勝目 ハンデはね返し混戦制した

[ 2023年1月30日 05:25 ]

<中京11R・シルクロードS>ゴール前でファストフォース(左)を差し切り重賞3勝目を挙げたナムラクレア(中央)(撮影・亀井 直樹)
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 中京競馬場で行われた「第28回シルクロードS」は、ナムラクレア(牝4=長谷川)が接戦を制し、重賞3勝目をマークした。

 最後の直線、闘志に火がついた。3頭のし烈な追い比べでラスト100メートルを切って、ナムラクレアが2頭の間からグイッとひと伸び。逃げ粘るマッドクールを捉え、最後は外を伸びたファストフォースを頭差で振り切って一昨年の小倉2歳S、昨年の函館スプリントSに続く3度目の重賞Vゴールへ。浜中は「接戦だったので最後まで気が抜けなかった。よく勝ち切ってくれました」と称えた。

 昨秋のスプリンターズS5着後、ひと息入れて約4カ月ぶりの実戦。2週前と1週前追いに騎乗した浜中は「歩様の硬さが取れ、フレッシュでいい気配」と状態の良さをつかんでいた。芝はBコース替わり。前日から内を通った馬が幅を利かせていた。2枠2番からスタートを決め、道中は中団で折り合いをつけて徹底的にインにこだわる競馬。直線、進路を確保し、ゴーサインを送るとグンと加速した。上がり3Fはメンバー最速の32秒9。「道中は手応えが良く、直線は前が空いたら、いい瞬発力でよく伸びてくれました」と会心の笑みを浮かべた。

 陣営の努力が実を結んだ。スプリンターズSで直線、左に寄れる面を見せたことから課題修正に取り組み、この中間は坂路だけでなく平地のCWコースでの調教を取り入れ、フォーム矯正に努めた。長谷川師は「調教パターンを変えたことがつながったと思います」と成果を強調する。初参戦の中京、牝馬ながらハンデ56・5キロをはね返して価値ある勝利。古馬になって進化した姿を見せた。「競馬場に来るとナーバスになるけど(去年より)シルエットがいい。ハンデを背負って、この時計(1分7秒3)によく対応してくれました」とねぎらった。目標はただ一つ。芝スプリント路線の頂点を目指し、胸を張って高松宮記念(3月26日、中京)に向かう。

 ナムラクレア 父ミッキーアイル 母サンクイーン2(母の父ストームキャット)19年3月30日生まれ 牝4歳 栗東・長谷川厩舎所属 馬主・奈村睦弘氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績11戦4勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億3645万円 馬名は冠名+女性名。

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2023年1月30日のニュース