【オールカマー】クリスタルブラック　復帰戦期待、高橋文師「まずは無事にクリアしてくれれば」

美浦トレセンで調整したクリスタルブラック（撮影・西川祐介）
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　【東西ドキュメント・美浦＝21日】台風一過の美浦トレセン。すっかり秋めいて肌寒さを感じるほど。温度計は17度を表示していた。ポロシャツにパーカを羽織って調教スタンドに向かった鈴木智が、今週最も注目している馬がクリスタルブラックだ。20年の皐月賞（16着）以来、屈腱炎による2年5カ月ものブランクを経てオールカマーで復帰する。

　追い切りは主戦・吉田豊が騎乗して単走で坂路2本。4F62秒5、58秒0で臨戦態勢を整えた。「先週併せ馬（同53秒8）でびっしりやったので、今週はこれくらい。まだ体を持て余していますが、息は整っている」と吉田豊。今春に1度帰厩したが、フレグモーネや夏負けの影響で再放牧。7月に再入厩し、ようやく再起戦にたどり着いた。高橋文師は「今日は馬場が悪かったのであんなもの。気持ちが乗ってきているし悪くはない。まずは無事にクリアしてくれれば」と胸の内を明かした。

　デビュー2戦目で京成杯を勝った天才肌のキズナ産駒。5歳にして今回がまだ4戦目のクリスタルを、鈴木智も応援したいと思った。