【宝塚記念】ディープボンド 悲願成就だ!実績など条件全てクリア

[ 2022年6月21日 05:25 ]

データ班が導き出したイチ推しはディープボンド
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 過去10年の傾向から勝ち馬に迫る「G1データMAX」。今週は上半期を締めくくる春のグランプリ「宝塚記念」。シーズン終盤で体調維持が難しく、梅雨時で馬場状態も微妙。毎年、ひと筋縄ではいかない難解G1だが、果たして今年は?データ班が導き出したのは5頭エントリーのG1馬ではなく、悲願制覇が懸かる惜敗続きの5歳馬だ。

 (1)前走 連対馬(18年2着の香港馬ワーザーを除く日本馬)の前走は天皇賞・春が4勝、2着3回と他をリード。続く大阪杯は2勝、2着1回と成績では分が悪いが勝率、連対率では天皇賞組を上回る。ドバイ、香港からの遠征帰りも1勝ずつ。G1からG1という“王道パターン”の臨戦が圧倒的優位だ。

 (2)重賞実績 優勝馬10頭のうち8頭が出走時点で既にG1を制していた。G1未勝利だった馬は2頭。15年ラブリーデイは右回りで重賞3勝。18年ミッキーロケットは右回りの日経新春杯を勝ち、菊花賞5着、天皇賞・春4着とG1で2度掲示板を確保していた。いずれにせよ重賞勝ちとG1好走は必須。

 (3)コース実績 優勝馬10頭のうち9頭が阪神芝の重賞で連対歴あり。唯一の例外である17年サトノクラウンは阪神【0・0・0・2】だったが、いずれもG1。右回りで重賞4勝、G1香港ヴァーズを制していた。関東馬は過去10年で4頭連対。その全てが右回りG1を勝っていた。関東馬は阪神に実績がなくても、右回り(特に中山)で実績を残していれば問題なし。逆に関西馬は阪神好走歴が必須となる。

 (4)性齢 4歳【3・1・6・29】に対し5歳【7・5・4・36】と後者が圧倒。6歳以上の優勝はなく、1着馬は2世代に絞られる。牝馬は4勝を挙げ、直近3年で3連覇中。近年の牝馬優勢を象徴するが、全てG1ウイナーだった。

 【結論】データ班のイチ推しはディープボンド。天皇賞・春2着からの臨戦。G1未勝利も2着3回。G2阪神大賞典連覇の実績がある5歳馬と条件に全て合致する。宝塚記念でG1初制覇を果たした馬は、84年グレード制導入以降で17頭と少なくない。悲願成就を期待したい。(データ班)

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