【岸和田・G1高松宮記念杯】井上 決勝は地元知り尽くす古性、吉岡 古性の動きにらみ郡司

[ 2022年6月19日 05:00 ]

鬼脚・井上茂徳とF1・吉岡稔真コラム「最強ライントーク」
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 【鬼脚・井上茂徳、F1・吉岡稔真の「最強ライントーク」】

 吉岡 落車が多過ぎたのは残念です。ただ準決勝9Rで諸橋、成田のように持ち味を発揮した選手の存在は光りました。10Rで嘉永の後ろがいなくなったのはビックリしました。調子が上がっていた石原の落車はもったいない。

 井上 落車が明暗を分けたレースもあった。10Rの山田庸、園田の九州勢は落車を避け展開に恵まれた。9Rは昔の競輪を見ているようだった。最近のパワー競走が全盛の中で、諸橋と成田は技を見せての決勝進出。たいしたものです。

 吉岡 11Rはタラレバですが平原が前で良かったかも。12R、37歳の岡崎はきつかったでしょうが古性を引っ張り切った気持ちの強さを感じました。

 井上 落車が続いたレースに関してですが、私の経験からも大レースの準決勝ではどうしてもヨコの動きを意識し過ぎてしまう。前を踏むことを忘れてはいけないと改めて選手には感じてほしい。

 吉岡 決勝戦を予想します。しっかりと地区のラインができるのは北日本と九州です。逃げるのは動きのいい小松崎ですか。

 井上 小松崎が先行の可能性は高いとみる。ただ当然に小松崎としても勝ちたい気持ちは強い。早いと思えば踏むことはない。

 吉岡 九州の先頭を走る山田庸も後手に回る展開を避けるためにも仕掛けていくでしょう。

 井上 ラインの先頭を走る各選手は、できるだけ仕掛けを遅らせたいのが本音だろう。

 吉岡 そんな動きをニラみながら逃げるラインの4番手を確保しているのが古性です。グランプリを単騎で優勝しているように単騎を苦にしません。

 井上 展開を予想するのは難しいが古性のレースセンスを推す。くわえて地元バンクを知り尽くしている強みがある。グランプリでは驚くほど強かった。地元G1決勝の大舞台で勝負強さを発揮する。

 吉岡 古性が捲っていくとみますがそこは単騎の悲しさで、後ろに郡司がいるケースがあります。これ以外にも動きのいい郡司が外を伸びるケースがあり<9>=<1>を軸にします。それと佐藤への<9><3>。穴としては山田庸の先手があれば荒井で<5>=<8>。

 井上 古性から小松崎の先行に乗る佐藤への<1><3>が軸で力の郡司へ<1><9>。同じく佐賀の後輩2人にも期待している。<7>=<5>に荒井から園田へ<5><8>。

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2022年6月19日のニュース