本来の力が戻ってきた成田に注目!

[ 2022年5月3日 14:20 ]

鬼脚・井上茂徳とF1・吉岡稔真によるコラム「競論」
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【鬼脚・井上茂徳、F1・吉岡稔真の「競論」】

 吉岡 日本選手権、通称ダービーが始まります。今年から賞金も1000万円近くアップして優勝賞金は7837万円に。この30年で、まさかここまで上がるとは…。自分が初めてダービーを勝ったときの賞金は2300万円ですよ?品格、価値、全てにおいてダービーはG1最高峰。夢がありますね。

 井上 賞金アップは売り上げアップの証。2着賞金がG1優勝並みの3575万円で3着でも2438万円だから、グランプリ出場を目指すならこれまで以上に大事な一戦になる。勝ち上がりに関してはゴールデンレーサー賞を狙える特選組が有利だ。3着までに入れば準決勝進出確定。神経を擦り減らすことなく気持ちに余裕ができる。

 吉岡 初日の特選は11R。本命を背負うはずだった新田祐大が、指定練習で浅井康と接触して落車、負傷欠場に。G1を獲れそうで獲れないモヤモヤした中で、今大会に懸けてきたはず。それがスタート台にもつけず終わってしまうとは…。これは精神的にもかなりキツいでしょう。

 井上 特別競輪では前代未聞。まさかの出来事だし、新田に関しては本当にもったいない。

 吉岡 主導権を握るのは新山か真杉か…。いずれ自在性にたける古性が中団基本にうまくコントロールしそうです。いわき平は後ろになると厳しい。新山が駆ければ渡辺一をどかして(1)(8)。新山、真杉でやり合えば捲って(1)(7)。清水が先に仕掛ければ、その番手を回る園田との伸び比べ(1)(4)も見えてきます。

 井上 私も古性から。いわき平は昨年のオールスターでG1初制覇の思い出の地。北日本分断を含めた強気な立ち回りで抜け出すとみた。新田と共に落車した浅井だが、前の古性が流れをつくれば続けるはず。(1)(7)本線。幅広いレースができる清水への(1)(3)も必要。真杉はどうする?飛び付き視野なら関東絡み(1)(9)、(1)(5)は面白い。

 吉岡 一次予選では9Rの成田に注目。最近は本来の力を随所に見せています。松井が先行しやすいパターンにうまく誘導すれば竹内智への(3)(9)。末木目標に突っ込む杉森が怖い。(5)(3)、(5)(9)視野に。

 井上 私は7R、グランドスラムが懸かる山崎を。野口はどんなレースでも自分のスタイルを変えない。山崎もその気持ちに応えてギリギリまで残すのでは?(7)(4)、(7)(1)。

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2022年5月3日のニュース