【マイラーズC】ホウオウアマゾン出来は申し分ない 陣営「G1を勝つチャンスある」

[ 2022年4月22日 05:30 ]

運動前のホウオウアマゾンと笑顔の池田厩務員(右)(撮影・亀井直樹)
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 毎週、目が離せない矢作厩舎。今週は土曜3頭、日曜9頭がスタンバイ。マイラーズCにはホウオウアマゾンを送り込む。担当の池田康宏厩務員(63)はキャリア48年。来年7月、定年を迎える。「この世界は負けることがほとんど。僕から若者に伝えたいのは一言。腐らずに頑張れ」。言葉にはずっしりと重みがある。

 05年、矢作厩舎開業時からのスタッフ。JRA・G1はグロリアスノア(10年ジャパンCダート)、タイセイドリーム(18年中山大障害)で2着が2回。「夢であるG1を勝つことは無理かなと思った時期もあった。そんな気持ちでは競馬の神様は振り向いてくれない。とにかく目の前の仕事を頑張った」

 ついに出合ったのがパンサラッサ。3月26日のドバイターフ。中東の地でも軽快に逃げ、英国馬ロードノースと1着同着。何と初のG1制覇はドバイだった。「これがG1制覇の景色か…。夢かな?と何度もほっぺをつねった」

 もう1頭の担当馬ホウオウアマゾンでも同じ景色を見たい。愛馬はマイラーズCから安田記念を視野に入れる。「定年までにまだG1を勝つチャンスがある。まずは今週、結果を出したい。出来は申し分ないしコース実績もある」。ベテランは胸を張った。

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2022年4月22日のニュース