【皐月賞】デシエルト 前半展開落ち着けば前走再現Vへ!3F36秒台が理想的

[ 2022年4月14日 05:30 ]

Cウッドを単走で追い切るデシエルト
Photo By 提供写真

 「展開王」は先行力が売りのデシエルトを取り上げる。

 今年の逃げ候補は東西のトライアルを逃げ切った2頭。若葉S勝ち馬デシエルトを管理する安田隆師は「前に馬がいると追いかけてしまう。前走のような競馬が最高ですね」と逃げ切りでの再現Vを狙う。

 そのポイントとして前半3F(=600メートル)のペースを挙げる。「前半3Fが36秒台(前走は36秒5)ならいいね。そんな年ってあったのかな?サニーブライアンの時って、どれくらいで流れたのかな?」。過去30年のうち、中山開催だった皐月賞で「前半3F36秒0以上」かかった年は4回あった。ちなみに、名前が挙がったサニーブライアンの97年は36秒0。序盤からハナ争いを演じ、向正面先頭から押し切った。前半3F36秒2だった08年はキャプテントゥーレが逃げ切り、36秒3だった昨年も3角先頭だったタイトルホルダーが2着。これら連対した3頭は7番人気以下の伏兵だった。流れが落ち着けば前残りに要注意だ。

 CWコースの最終追いは単走で序盤からゆったり折り合い、直線はダイナミックなフォームで駆け抜けた。ラスト1Fは11秒6の切れ味を発揮。指揮官は「今日は落ち着いていたし、凄くスムーズでした。もっとテンションが高くなるかと思ったが、いいことですね。状態としてはこれでいいんじゃないかな」と満足のいく仕上がりで送り出す。

 芝&ダートで積み上げた3戦3勝のキャリアはメンバー唯一。過去3年の皐月賞は同じく3戦3勝だったサートゥルナーリア、コントレイル、エフフォーリアが制した。送り出す安田隆師はジョッキーとしても91年トウカイテイオーで制しており、騎手&調教師双方でのVが懸かる。「雨が降って道悪になっても全く問題ない。内ピッタリを回ってくれば」と主戦・岩田康に託す。前半3Fを、どれくらいで通過するか。そこに注目してレースを見届けたい。 

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2022年4月14日のニュース