【宮島・G1宮島チャンピオンC】船岡 地元&G1初制覇、鮮やか捲り差し決めた

[ 2022年4月10日 05:30 ]

宮島ボート名物の優勝しゃもじを手にした船岡
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 ボートレース宮島「G1宮島チャンピオンカップ開設68周年記念」の優勝戦が9日、第12Rで争われ、3コースから捲り差しで突破した船岡洋一郎(35=広島)が1着ゴール。地元・宮島でのうれしい初優勝でG1ウイナーの仲間入りをした。2Mで握りマイを決めて浮上させた山口剛が2着に入って地元ワンツー。先行する寺田祥を2周2Mで追い抜いた1枠の馬場貴也が3着に入線した。

 歓喜の地元初Vだ。これまで宮島で25回の優出がありながら一度も優勝はなかった。その地元初Vをこちらもデビュー初となるG1優勝で成し遂げた。船岡は破顔一笑だ。

 「宮島で優勝したいと思っていましたからね。凄くうれしいです」

 Vを呼び込んだのはエンジンパワー。元々評判の高かった53号機だったが、序盤はピリッとせず。2日目後半戦前にギアケースとキャブレターを交換してから強伸び仕様に一変させた。4日目からは勝ちっ放し。

 「伸びるので捲ろうと思っていたけど、差したらうまくいきました。節間でおそらく上位3位までには入る仕上がりだったと思います」と胸を張った。

 昨年は年間優勝7回の荒稼ぎ。その結果、先月の大村クラシックでSG初出場を決めた。近況の地力強化は目覚ましい。

 「大上(卓人)、村松(修二)の後輩たちに先を(特別競走Vを)越されたので、もうちょっと頑張らないといけないなと」

 意識改革で、より強くなる。今回の勝利で来年のSGクラシック(23年3月16~21日、平和島)の権利獲りにも成功した。

 「先月のクラシックは最初で最後のSGだと思って臨んだら、Fを切ってしまいました。これでリベンジできますね」

 新年度最初のG1競走は、地元・広島支部からのニューヒーロー誕生を告げて閉幕した。

 《次走》馬場貴也、寺田祥、船岡洋一郎、山口剛、桐生順平、須藤博倫は共に13日からの戸田G1戸田プリムローズに出場。菊地孝平、井口佳典、石野貴之、篠崎元志、茅原悠紀、遠藤エミら強豪とVを争う。

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2022年4月10日のニュース