【ニュージーランドT】ジャングロVでNHKマイルC出走権!藤田オーナー1年目で重賞初V「やった!!」

[ 2022年4月10日 05:30 ]

ニュージーランドTを制したジャングロ(左)。右は2着のマテンロウオリオン(撮影・郡司 修)
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 3歳重賞「第40回ニュージーランドT」が9日、中山競馬場で行われ、武豊(53)騎乗の3番人気ジャングロが優勝。人気ゲーム「ウマ娘」で知られるサイバーエージェント社長・藤田晋オーナー(48)にとって、うれしい初重賞制覇となった。2着マテンロウオリオン、3着リューベックを含む上位3頭がNHKマイルC(5月8日、東京)の優先出走権を得た。

 この日、競馬場にはいなかった藤田オーナーだが優勝後、すぐにツイッターで「やった!!初重賞です」と喜び全開。スポニチ本紙の取材に「めちゃくちゃうれしいとしか言いようがないです。私はマイル挑戦より短距離に集中した方が良いのではと思っていましたが、森先生の判断が見事でした」と驚きの勝利であることを語った。

 くしくも10日から「ウマ娘 プリティーダービー」の新CMが放送される。CM内でウマ娘となったかつての相棒キタサンブラックと競演した武豊は「これでCMのギャラをアップしてほしい。馬主1年目での重賞勝利はちょっと早いですよね」といたずらっぽく笑った。

 レースはスタートの勢いのままハナへ。途中で12秒台のラップを2回刻む絶妙なペース配分。最後は外を強烈に伸びたマテンロウオリオンとの一騎打ち。勢いにのまれたように見えたが、ど根性を発揮して頭差、前に出た。武豊は「1回前に出られたけど差し返してくれた。この距離で勝てたのは大きい」と語った。

 昨年2月に武豊、森師に誘われ、正式に馬主となることを決意。3月に米のトレーニングセールでジャングロを購入し、1年後には重賞のお立ち台というスピード戴冠。藤田オーナーは「(こんなに早いとは)全く想像していませんでした。“目標は重賞制覇”と話したインタビュー記事がこれから発売されてしまいます。NHKマイルCも頑張ってほしいです」と裏話を明かした。

 森師は「前回の東京の時(21年ベゴニア賞6着)より体重が増えていい筋肉がついてきた」と成長をアピールする。馬名は著名なワイン生産者の名前から。伝説は始まったばかりだ。

 ◆ジャングロ 父モアザンレディ 母グッドバイストレンジャー(母の父ブロードブラッシュ)牡3歳 19年3月2日生まれ 栗東・森厩舎所属 馬主・藤田晋氏 生産者・米国Nursery Place&Partners 戦績8戦4勝 総獲得賞金1億217万4000円。馬名の由来は人名より。

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2022年4月10日のニュース