【船橋・ダイオライト記念】中央競馬担当・万哲、浜田、高木によるガチンコ馬券対決 予想を公開

[ 2022年3月23日 08:00 ]

昨年のダイオライト記念を制したダノンファラオ
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 今年度、地方で開催される最後のダートグレード「第67回ダイオライト記念」(交流G2、2400メートル、1着賞金3200万円)が23日(20時5分発走)、船橋競馬場のハートビートナイターで行われる。スポニチでは中央競馬担当3記者によるガチンコ予想対決を実施。独自の見解と1万円分の買い目は要注目だ。

 小田哲也
 ここは迷わず◎(11)ノーヴァレンダで勝負。JRA所属時代に交流G1全日本2歳優駿(川崎)を制したのはご存じの通り。屈腱炎で1年以上の休養もあったが、昨秋に川崎・内田勝義厩舎に移籍した後は3戦2勝、2着1回と再び勢いを増してきた。特に楽々逃げ切った前走・報知オールスターカップ(川崎ダート2100メートル)は衝撃。勝ち時計2分14秒4は、同レースが2100メートルになった07年以降のレースレコード。約1カ月後&同舞台の川崎記念を制したチュウワウィザードが2分14秒9。ノーヴァレンダが仮に川崎記念に出ていたら(個人的には見たかった…)、ダートG14勝の強豪を一蹴するシーンもあったかも。報知オールスターカップ2着エルデュクラージュが、川崎記念で2着に入ったことからもレベルの高さは明白。じっくり間隔を取って、出来は万全。船橋は初参戦だが、同じ左回りの川崎や新潟で好走しているのでOK。時計勝負に強いので、雨の高速戦になれば鬼に金棒だ。

 <勝負馬券>馬単(11)→(3)(6)(9)(13)を各2000円、(11)→(1)(7)を各1000円の計1万円。

 浜田公人
 これぞ血統ロマン。今年のダイオライト記念には、その名にふさわしい馬が参戦する。(13)ヴェルテックス。昭和から続く「シラオキ一族」の出身。直子の2冠馬コダマをはじめ、平成ではスペシャルウィーク、ウオッカなどの名馬を出した。国内屈指の名牝系の流れを令和に受け継ぐ。そのシラオキの母の父がダイオライト。種牡馬として英国から輸入されたのが1935年(昭和10年)。日本競馬の黎明(れいめい)期から、90年近く血脈をつないで、偉大な祖先の名が冠されたレースに出走する。壮大な血統絵巻と言っていい。 もちろんロマンだけではない。交流重賞3戦で3→1→3着。2500メートルの名古屋グランプリが文句なしの強さだったから、前走から300メートルの距離延長は望むところ。相手はJRA勢3頭に地元南関勢から3頭。特に(11)ノーヴァレンダは前走を、同舞台の川崎記念より速い時計で逃げ切っており要注意。

 <勝負馬券>馬単(13)=(3)を2000円、(13)=(11)、(13)→(1)(6)(7)(9)を各1000円の計1万円で昭和、平成、令和に渡るロマンに浸る。

 高木翔平
 06年ヴァーミリアン、11年スマートファルコン、19年チュウワウィザードなど砂の一流馬が歴代勝ち馬に名を連ねるダイオライト記念だが、今年はやや手薄なメンバー構成。川崎記念、フェブラリーSと続く流れに、近年はサウジアラビアとドバイのビッグレースが選択肢に。中東遠征に一線級を持っていかれ、今年はフェブラリーSすら寂しさを覚えた。その余波を感じるここも、格よりシンプルな適性を重視したい。 ◎は昨年覇者の(9)ダノンファラオ。JRA・G1のチャンピオンズCは最下位に敗れたが、船橋2400メートルへの対応力を評価したい。昨年は好位を楽に追走し、最後まで余裕を持って差し切り勝ち。キャリア18戦(5勝)で2200メートル以上のレースを経験したのはその1回だけだが、長距離で最も力を発揮する可能性を秘めている。父アメリカンファラオも唯一の2400メートルだった15年ベルモントSを5馬身半ちぎって伝説となった。格より適性。そういえば、フェブラリーSも近走不振の同産駒カフェファラオが得意の東京マイルで復活した。

 <勝負馬券>馬単(9)→(1)(3)(6)(7)(13)を各2000円の計1万円。

 中央競馬担当記者のプライドをかけた予想合戦の結果は――。「船橋競馬完全攻略! 船橋ケイバ × netkeiba」では、スポニチだけでなくサンスポ、スポーツ報知の予想も無料で見ることができる。「ダイオライト記念」だけでなく、24日発走の「京成盃グランドマイラーズ」の予想にも役立ててほしい。

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2022年3月23日のニュース