【阪神大賞典】ディープボンド 貫禄連覇、悲願春の盾へ弾み 和田竜「頼もしい」

[ 2022年3月21日 05:30 ]

<阪神11R・阪神大賞典>圧倒的人気に応え連覇を飾ったディープボンド=中央(撮影・亀井 直樹)
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 「第70回阪神大賞典」は20日行われ、ディープボンドが単勝1・2倍の圧倒的な人気に応え快勝。13~15年のゴールドシップ以来6頭目となる連覇を達成し、天皇賞・春(5月1日、阪神)での念願のG1制覇へまた一歩近づいた。

 主役はやっぱりディープボンドだった。単勝1・2倍の圧倒的な支持に応えて、6頭目となる阪神大賞典連覇を達成。5馬身差で圧勝した昨年とは違って今年は3/4馬身と着差はわずかだが、内容は横綱相撲。和田竜は「人気を背負う立場できっちり勝ってくれて、頼もしい馬になりました」と相棒を称えた。

 道中は6、7番手の中団外めを追走。他馬の位置取りが変わる中でもどっしりと構えた。4角では少し外を回らされたが、直線を迎えて力強いフットワークで加速を開始。道中でためた脚でメンバー最速の上がり3F34秒6をマーク。前で粘る2着馬を差し切った。鞍上は「動きもある中で自分のリズムを守ろうと乗りました。3、4角は外を回る形になって手応えがしんどいかな、と思ったが地力が違って余裕で差し切ってくれた」とレースを振り返った。

 これで次走の天皇賞・春に向けて弾みがついた。昨年は1番人気ながら2着惜敗。大久保師は「取り返しにいきたいと思います」と力を込め、和田竜も強い口調で「十分タイトルを獲れる馬。次もきっちり結果を出したいと思います」と意気込んだ。今年も春の盾に堂々の主役で乗り込む。今度こそ悲願のG1タイトルを獲りにいく。

 ◆ディープボンド 父キズナ 母ゼフィランサス(母の父キングヘイロー)17年2月18日生まれ 牡5歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・前田晋二氏 生産者・北海道新冠町の村田牧場 戦績16戦5勝(重賞4勝目) 総獲得賞金4億3911万3800円 馬名の由来は深い絆。

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2022年3月21日のニュース