初のSG制覇 遠藤エミ“初心”貫いて最高の結果に

[ 2022年3月21日 23:17 ]

<SG第57回ボートレースクラシック>水神祭後に仲間とピース!(左から)丸野、守屋、前田、遠藤エミ、平高(撮影・中村 達也)
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 大村ボート『クラシック』で初のSG制覇をなし遂げた遠藤エミ(34=滋賀)。強豪男子を相手に初の偉業をなし遂げた女子レーサーの若かりし頃のエピソードを、遠藤の地元であるびわこボートを長く担当していた大中耕司記者が紹介してくれた。

 『捲り屋エミちゃん』。スポーツ紙のフロント面(1、終面)で遠藤を取り上げたのは、本紙が初めてだっただろう。13年4月23日、三国G2モーターボート大賞で初の特別競走1着を挙げた。それを祝して翌日24日に終面の『勝ち券バイキング』(大阪本社版)というコーナーで、捲りを得意とする女子がいると紹介したのだ。
 あの時、遠藤に初めて直撃。「やっぱり捲って勝つのは気持ちがいいですね。スピードを持ってターンすることに心がけています」。レースに対するモットーを力強く語ってくれたことを思い出す。

 あれから8年11カ月。今回の偉業達成のポイントは3日目の捲りでの勝利とみる。あれでSG初優勝への、いいリズムをつかんだはずだ。ブレずに“初心”を貫いた最高の結果として、またも本紙のフロント面を飾ることになった。

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2022年3月21日のニュース