横山武 3日間開催の重賞ジャックだ!今年29勝中5勝が関西馬

[ 2022年3月18日 05:30 ]

シンティレーションの追い切りを終え笑顔の横山武(撮影・村上大輔)
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 今週末は春分の日(21日)を利用した変則3日間開催。17日、出走馬が確定した。昨年、関東リーディングに輝き、今年もいいリズムで勝ち星を積み重ねる横山武史(23)が3歳3重賞で有力馬に騎乗。ティーガーデン(ファルコンS)、ソリタリオ(スプリングS)、シンティレーション(フラワーC)で3日連続重賞ジャックを目指す。

 美浦所属のジョッキーながら栗東の関係者から寄せられる期待も大きい。関東のホープ横山武は現在、全国リーディング4位。今年29勝のうち関西馬で5勝している。昨年暮れのホープフルSは2週続けて栗東で稽古をつけたキラーアビリティを勝利に導いた。

 今週水曜は栗東へ。精力的に調教に騎乗した。日曜のスプリングSはソリタリオとの初コンビで臨む。坂路単走の最終追いで感触を確かめ、しまい重点で4F54秒9~1F11秒7とゴール前、力強い伸び。「理想的な時計。まだ子供っぽい面はあるけど行儀が良くて乗りやすい。折り合い面を含め、欠点がないタイプ」とイメージした。前走・シンザン記念2着と重賞で通用の力を証明済み。どうリードするか注目される。

 その前日、中京のファルコンSはティーガーデンとコンビ継続。未勝利、ひいらぎ賞と連勝中だ。「ここ2走は東京、中山とコースが替わっても連勝できたし、ソングライン(半姉)も能力がある。本格化はまだ先だと思うけど休養を挟んで、どれだけ成長しているか楽しみ」と3カ月ぶりの競馬で迎える重賞チャレンジに期待を膨らませる。

 3日間開催の締めくくり、月曜のフラワーCは昨夏のデビューから手綱を取ってきたシンティレーションとのコンビ。同じ中山芝1800メートルの前走・若竹賞で1勝クラスを勝ち上がった。「使うごとに成長していますね。アルテミスS(2走前6着)は東京が合わなかったし、マイルも忙しかった。現状これくらいの距離がいいと思います」と同舞台で連勝を目指す。

 この春のG1騎乗馬は来週の高松宮記念レシステンシアから大阪杯エフフォーリア、桜花賞ナミュール、皐月賞キラーアビリティとキャロットファームの所有馬がズラリ。「いい馬を任せてもらっているのは僕自身が一番、理解しているし、結果を出せるよう頑張ります」と力を込めた。いい流れをつくってG1シリーズへ。今週3日間開催で弾みをつける意気込みだ。

 ◇横山 武史(よこやま・たけし)1998年(平10)12月22日生まれ、茨城県出身の23歳。幼少期から騎手を目指し、17年3月に美浦・鈴木伸厩舎所属でデビュー。同年4月16日の福島9RヒルノサルバドールでJRA初勝利。昨年G1初勝利(皐月賞エフフォーリア)を含む104勝で初の関東リーディング獲得&G1・5勝。JRA通算3427戦329勝。目標騎手は父・横山典弘。1メートル65、45キロ。血液型O。

 《戸崎が唯一達成》3日連続重賞Vは過去に唯一、戸崎圭太(41)が達成している。18年の年明け3日間開催で中山金杯セダブリランテスからフェアリーSプリモシーン、シンザン記念アーモンドアイと重賞3連勝。JRA騎手では史上初で、3頭いずれもシルクレーシングの所有馬で馬主としても史上初の記録となった。

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